商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2025/11/20 |
| JAN | 9784121028839 |
- 書籍
- 新書
読む技法
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読む技法
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伊藤氏貴著『読む技法 : 詩から法律まで、論理的に正しく理解する(中公新書 ; 2883)』(中央公論新社) 2025.11発行 2025.12.4読了 取り上げられている読む技法は、〈法的解釈〉〈精読・注釈〉〈テクストの横断〉〈構造主義〉〈ナラトロジー〉〈解釈学的循環〉の6...
伊藤氏貴著『読む技法 : 詩から法律まで、論理的に正しく理解する(中公新書 ; 2883)』(中央公論新社) 2025.11発行 2025.12.4読了 取り上げられている読む技法は、〈法的解釈〉〈精読・注釈〉〈テクストの横断〉〈構造主義〉〈ナラトロジー〉〈解釈学的循環〉の6つである。 大仰な専門用語が並んでいるが、技法の中身自体はそんなに難しくはない。 本書では読むことの意義を情報収集と他者理解の2つに分け、他者理解として書物をどう読み解くかに焦点をしぼって解説している。 すなわち、読むという行為を〈書き手の意図〉を〈解釈する〉行為として捉える。 本書で取り上げられている技法も、書き手の意図を解釈するための技法として紹介されている。 小説、詩、評論、法律まで硬軟さまざまなテクストを題材にしており、これらの技法が幅広いテクストに応用できることが示されている。 技法のうち、〈法的解釈〉〈テクストの横断〉〈構造主義〉〈ナラトロジー〉に関しては、その独自性がはっきりしていて分かりやすかった。 しかし、〈精読・注釈〉〈解釈学的循環〉に関しては、じっくり読むという共通性があり、あまり差を見出せなかった。 また、〈テクストの横断〉のうち同じ書き手によるテクストを比べるというのは、〈解釈学的循環〉とほぼ同じものであり、こちらもあまり差異を見出せなかった。 私としては、技法一つ一つの解説よりも、題材となるテクストを読み解くという行為そのものに面白みを感じた(特に岡倉天心『茶の本』)。 類書として、広野由美子氏の『批評理論入門 「フランケンシュタイン」解剖講義』という本を読んだことがあり、そちらの本も面白く読ませてもらったが、元来、他人の書いた文章を批評することは楽しい営みなのかもしれない。 だとすれば、だからこそ、書き手の意図を蔑ろにして自分勝手に解釈しないように気をつけなければならないと自戒した。そうしないと、相手のことば尻だけを捉えた表層的な読解になってしまう。 技法も大事かもしれないが、他者理解の姿勢も無視できないくらい重要だなと思い直し、序章を改めて読み返した(解釈学的循環?)。 例えば、以下の筆者の言葉は書物を読むことに留まらない汎用性を示しているように思う。 「一度息を大きく吸って、その剥き出しの罵詈雑言の裏に何があるのかを読み取ろうとするなら、別の判断ができるに違いない。もちろんそこにあるのは悪意なのだろう。だが、その悪意がはたしてどこから来るのかまでを汲み取るのだ。事象に対する誤解からなのか、はたまた自身の置かれている個人的な事情からの逆恨みなのか。たとえばそうしたことがわかるだけでも、冷静な対応ができるようになるだろう。」 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I034401842
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01443308
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