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兵諫 講談社文庫
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兵諫 講談社文庫

浅田次郎(著者)

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兵諫 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2025/11/14
JAN 9784065413128

商品レビュー

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2025/11/27

単行本を本屋で見て、これは買わなきゃと思いつつ、手に取らず。 遅ればせながら、文庫を購入。 蒼穹の昴から続く長い物語。今回は中国国民党と共産党軍との抗日民族統一戦線の成立が主題。「兵諫」という故事を持ち出して、張学良と蒋介石とのやり取りを浅田先生は解釈する。 基本は、陸軍の特務...

単行本を本屋で見て、これは買わなきゃと思いつつ、手に取らず。 遅ればせながら、文庫を購入。 蒼穹の昴から続く長い物語。今回は中国国民党と共産党軍との抗日民族統一戦線の成立が主題。「兵諫」という故事を持ち出して、張学良と蒋介石とのやり取りを浅田先生は解釈する。 基本は、陸軍の特務機関員である志津大尉、朝日新聞の記者の北村、ニューヨーク・タイムスのジェームス・ターナーの3人が狂言回し。 特に張学良の部下、陳一豆が裁判で貫き通した態度。その意味が明らかになる辺りが本署の眼目だろう。 全体的に、ハードボイルドを貫き通している文章だと思う。 (引用) ・日本陸軍の敵はソ連。海軍はアメリカ。と言うことは、天皇の軍隊には中国を敵としたメソッドがない。 ・公正か不正かではない。信義にまさる法などあってはならない。それこそ蒋委員長の信義に反する、法の反逆ではありませんか。礼に対する、法の叛乱ではありませんか。 こうした短い文章がグサグサ刺さってくる。パッチワークがパチパチと嵌っていく快感は浅田先生の文章ならばこそ。 第七部「群青の夢」の刊行が決定と帯にある。心して待つばかり。

Posted by ブクログ