商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2025/11/14 |
| JAN | 9784065413128 |
- 書籍
- 文庫
兵諫
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兵諫
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商品レビュー
4
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単行本を本屋で見て、これは買わなきゃと思いつつ、手に取らず。 遅ればせながら、文庫を購入。 蒼穹の昴から続く長い物語。今回は中国国民党と共産党軍との抗日民族統一戦線の成立が主題。「兵諫」という故事を持ち出して、張学良と蒋介石とのやり取りを浅田先生は解釈する。 基本は、陸軍の特務...
単行本を本屋で見て、これは買わなきゃと思いつつ、手に取らず。 遅ればせながら、文庫を購入。 蒼穹の昴から続く長い物語。今回は中国国民党と共産党軍との抗日民族統一戦線の成立が主題。「兵諫」という故事を持ち出して、張学良と蒋介石とのやり取りを浅田先生は解釈する。 基本は、陸軍の特務機関員である志津大尉、朝日新聞の記者の北村、ニューヨーク・タイムスのジェームス・ターナーの3人が狂言回し。 特に張学良の部下、陳一豆が裁判で貫き通した態度。その意味が明らかになる辺りが本署の眼目だろう。 全体的に、ハードボイルドを貫き通している文章だと思う。 (引用) ・日本陸軍の敵はソ連。海軍はアメリカ。と言うことは、天皇の軍隊には中国を敵としたメソッドがない。 ・公正か不正かではない。信義にまさる法などあってはならない。それこそ蒋委員長の信義に反する、法の反逆ではありませんか。礼に対する、法の叛乱ではありませんか。 こうした短い文章がグサグサ刺さってくる。パッチワークがパチパチと嵌っていく快感は浅田先生の文章ならばこそ。 第七部「群青の夢」の刊行が決定と帯にある。心して待つばかり。
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