商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2025/10/08 |
| JAN | 9784480847546 |
- 書籍
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経験する機械
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商品レビュー
4.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
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副題「心はいかにして現実を予測して構成するか」の方が適切である。 最初の部分で、スマホを持っているとならないのに鳴ったと思って手に取ることがある。という話があり、この例が最適である。スマホのバイブにしているとバイブが振動しているように感じて手に取ることはよくあるだろう、この本は予測処理理論についての本であるから。予測処理理論を勉強するにはもってこいであろう。
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本書は〈哲学的ゾンビ〉の思考実験で有名なデイヴィッド・チャーマーズとの共著もある認知哲学者の〈予測処理理論〉を一般向けに解説したもの。訳者あとがきによれば著者はチャーマーズの師にあたるそうだ。チャーマーズといえば近著に「リアリティ+(上・下、NHK出版)」があり興味深く読んだが...
本書は〈哲学的ゾンビ〉の思考実験で有名なデイヴィッド・チャーマーズとの共著もある認知哲学者の〈予測処理理論〉を一般向けに解説したもの。訳者あとがきによれば著者はチャーマーズの師にあたるそうだ。チャーマーズといえば近著に「リアリティ+(上・下、NHK出版)」があり興味深く読んだが、本書はチャーマーズと同じく「リアル」を拡張的に捉えながらも、チャーマーズとは逆のベクトルを用いたアプローチにより世界を捉えようとしているのが興味深い。すなわち、チャーマーズが世界存在のリアルさの根源を外部世界を規定する「基底構造」に求めるのに対し、本書は視線を外部世界ではなく人間の内側に向け、「リアルな世界経験を成立させているのは感覚的与件とそれに先立つ脳の予測の双方向的フィードバックループである」と説くのである。チャーマーズのVR理論のようなスケール感には乏しいが、本書は人間の認識や経験の成立を種々の病理や実験をもとに実証的に論じようとしており、生身の我々にとって納得感が得やすい内容となっている。 大まかな印象では、〈予測する脳〉という概念には〈デカルトの悪魔〉に似たところがあるように思う(本書の題名に含まれる「機械」という語もデカルトの機械論を想起させる)。どちらも二元論的に人間認識に「儘ならない」部分を見出し、現実経験の決定不全(ありのままの現実は経験不可能)を主張する。しかし本書が単純な二元論と決定的に異なるのは、本書の予測処理理論は脳のみならず感覚シグナルや身体状態を含めた統合システムにより経験が成立すると論ずるのであり、一方が他方に内包されつつ双方が他方の動きを検知して自らの挙動を統制しあうという、極めて動的な二元を想定するモデルであるということだろう。 このダイナミズムのもとで現実を捉えようとするなら、勢い静的な「心/身体」「知覚/行動」「内部蓄積/外部ツール」といった二項対立の境界は曖昧になる。著者であれば、サールの著名な思考実験「中国語の部屋」に閉じ込められた人物でも、中国語を「知っている」(少なくとも中国語によるコミュ二ケーションを「経験している」)と表現するのかもしれない。 ただ、中盤やや唐突にチャーマーズの〈ハード・プロブレム〉と予測処理理論の関係を論ずる章が挿入されるが、無意識下で稼働する〈予測する脳〉が生む(したがって我々にとって馴染みのない)ある種の傾向こそが「クオリア」でありハードプロブレムの根底だ、という著者の論理立てに素直に納得できる読者は少ないのではないか。予測処理理論は確かに知的興味をそそるスキームだが、「これがまさに〈予測する脳〉である」というような特定の脳神経の発火状態が特定されたわけではないし、そのような予測と修正のフィードバックループを成り立たせている物理的基盤が「どのようであるか」を突き止めるのはなおのこと困難だろう。畢竟、心身の間に横たわる深い溝は残されたままなのだ。トマス・ネーゲルの言葉を借りれば「そのようなシステムであるとはどのようなことか」を探求する過程には、本書の議論だけでは到底尽きせぬとてつもない深淵があるように思えてならない。
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●2026年3月8日、飯田橋での食品インタビューに参加するまえに寄った。飯田橋駅直結のビルにある書店「芳進堂 ラムラ店」にあった。 わりとハイレベル。読めない漢字が使われていたり。読んだら賢くなれそう。
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