商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
| 発売年月日 | 2025/08/07 |
| JAN | 9784758447454 |
- 書籍
- 文庫
シェニール織とか黄肉のメロンとか
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シェニール織とか黄肉のメロンとか
¥770
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商品レビュー
3.8
79件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イギリスの会社を退職し日本に帰国した理枝、作家の民子、専業主婦の早希、大学時代からの50代の友人3人の日常を描いた物語。 「三人娘」は、其々が日々を生き、日常の中で其々が繋がっている。姉妹でもなく家族でもないが、若くもなく、人生の忙しい盛りが徐々に収束しつつある時期につかず離れず、程よい距離感で繋がっている。 老いの入口を前にして、人生を振り返りながら、淡々とした日々ではなく、小さくもない出来事が起こりつつも、羨ましい関係性を保ちながら、それぞれの今を生きている。 穏やかでもない出来事が起こっているのに、作者の文章は緩やかに、ゆっくりと、そして明るい。たおやかな世界観に引き込まれた。 ややもすると歳をとることにネガティブな感情を持ってしまうが、「三人娘」の日々の様子は、こんな歳のとり方は悪くはないなと思わせるものがあった。
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一人称が切り替わるのは良いとしても、もう少し長めにして欲しい こんなに友達に依存する(される)人っているのかな
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江國香織さんの小説を読むのは随分久しぶりとなりました。 10代20代の頃に一番読んでいて、当時は江國ワールドへの憧れが強かったように思います。 「きらきらひかる」は、人生で一番読み返した本。 「流しのしたの骨」では、自分も感じたことのある、けれど言語化できなかった感覚を表現しても...
江國香織さんの小説を読むのは随分久しぶりとなりました。 10代20代の頃に一番読んでいて、当時は江國ワールドへの憧れが強かったように思います。 「きらきらひかる」は、人生で一番読み返した本。 「流しのしたの骨」では、自分も感じたことのある、けれど言語化できなかった感覚を表現してもらっているようで、夢中になって読みました。 当時は背伸びをしていた部分もありますが、自分の読書体験の源流ともいえる作家さんです。 前置きが長くなりましたが、今作のお話を。 書店で「シェニール織とか黄肉のメロンとか」のタイトルと書影が目に留まり、手に取らずにはいられませんでした。 うっとりしてしまう響き。 (シェニール織に関しては、作中で印象ががらりと変わるのですが) 学生時代からの友人である民子、理枝、早希の三人と、彼女達を取り巻く人々。 くるくると視点が切り替わって物語は進んでいきます。 一文目の、なんてことはない埃についての描写から惹きつけられてしまうのが江國さんのすごいところ。 理枝と早希がお互いのことを気の毒に思っているシーンにはクスッと笑ってしまいました。 こういうこと、現実によくありそう。 読み手としては、よく喋りよく動き回る理枝は、見ていて飽きない存在だけれど、朔の母親が苦手に思う気持ちも理解できてしまいます。 友人宅に上がり込んで、主人から寝室を取り上げ、廊下に自分の荷物を積み上げても構わないような豪胆さ。 早希の息子(と婚約者)が、勝手に犬をプレゼントしてくる場面には、早希の苛立ちがこちらにも乗り移ってくるようでした。 成人して独立している子どもの結婚については、例え不本意であろうと、今の世の中口出しすることは難しいと思うものの、命あるものを押し付けてくる傲慢さよ。 高齢の母親が足首を怪我した際の民子の心情には、他人事では無いリアルさを感じました。 "(これが転落の始まりになるのかもしれない。ずっとあとになって、あのときはまだ元気だったのに、と思い返すような、これは瞬間なのかもしれない)" 私もいずれ民子たちの年齢に近づいていく訳ですが、こんな風に年を重ねていくのかしら。 老いていくことの切なさも勿論あるのだけれど、幾つになってもお酒や美味しいものをいただきながらおしゃべりできる友人達がいることの豊かさを存分に味わえる作品でした。
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