商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/08/08 |
| JAN | 9784049159080 |
- 書籍
- 文庫
レプリカだって、恋をする。(5)
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レプリカだって、恋をする。(5)
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ナオが消えてから戻って来るまでの一年ちょっとの間、素直が何を考え、どう過ごしていたかを描くお話。 これまでのシリーズでは素直の事は(4巻で少し描かれたけど)殆ど描かれなかったので、新鮮と言うか、ナオとの違いがあり過ぎてまったく異なる青春物語にも感じた。 当然だけど彼女には彼女の青春があるんだよなあ。 でもそこにはナオに頼らずに生きていく事を望んで努力しようとする想いがある。 自分の為に。ナオに為に。 だから、別れの場面にはグッと来てしまった。 もう大丈夫と思っていても、それでも、やっぱり寂しい。 だって素直は守られていた方だから。 それでもナオが飛び立つのと同じように、素直も一人で歩き出すことができるようになった。よかったね。 まあ、吉井くんの頑張りもあったからだけど。 いや、いいやつだよ。 シリーズはまだ短編集が出るらしいけど、後日談的な話もあるのかな? ナオとアキくんのその後も知りたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前巻、ナオの物語のラストで少し気になっていた部分もきっと答えがあるはず...!と楽しみにしていた素直側の物語。 まず、先生も仰られてたように、素直とナオでは文章が全く違ってて、元は同じ1人の愛川素直だったことを感じさせる部分もありつつナオとは違う素直をたっぷりと感じられる1冊でした。 ナオにとっては毎日同じ景色でも些細な変化さえも楽しみ、全てが明るくキラキラして見えるカラフルな世界も、素直にとっては何事も本気になれず憂鬱で気だるくて代わり映えしない毎日は灰色で色のない世界なんだなぁと。梅雨というじめじめとした天気も相まって自分がどうすべきかどうしたいのかに悩む、ちょうど進路としても大きな岐路に立たされ社会に出る前の選択を迫られる高校生という多感な時期の心情が丁寧に表現されてて、自分にもそんな時期があったなぁと思わず懐かしくなりました(* ˘͈ ᵕ ˘͈ *)✾ 思うようにならなくて理想の自分になれなくて前に進めずもどかしい思いの時、キラキラと輝く隣の芝はいつだって青い。。。 でもそんな悩める素直の選択を急かさず見守ってくれる周りの温かさにほっこりと心温まりました(•ᵕᴗᵕ•) ナオに会いたいはずのアキも、同士として一緒に前を向こうと頑張ってきた真田も、かつてレプリカを生んだ梢も、数年来の親友りっちゃんも。中でもりっちゃんと吉井の存在は今回とてもとても大きくて、ナオといる時には絶対にのぞかせなかったりっちゃんの本心に驚きました。でもやっぱり優しい子なんですよね。 そして吉井!!!や、下の名前が突然登場したことにもびっくりだったんですけど、めちゃくちゃ良い奴すぎて距離を探りながら素直をさりげなく支える吉井の言葉と行動に何度もうるうるしてしまいました...!!! 素直は素直だから昔の自分とかナオみたいにとかそう難しく考えず、今これからの不器用だけど根は優しい素直でいいんですよね。吉井のおかげで素直が素直でいていいことに気づけて本当に良かったと思います⟡.·*. 前巻ではおそらくナオは素直とは別の一人の人間として生きていくことを選んだってことで合ってる...よね...???という感じだったので、戸籍の問題とかどうなるのかなと思ってましたが、あの方々が協力してくださるんですね......!! あと、1度役目を終えたレプリカの国へ行きそこから改めて戻ってきたナオはともかくレプリカの国を経由していないアキはナオと同じように人間として生きられるのか?とか梢のレプリカのようにいつか突然消えてしまうんじゃないか?とか2人同時に存在できない認識論に対しては遭遇しないように気をつけないと...とか気になることは色々ありますが、そもそもレプリカという不思議なほとんど人間と変わらない存在が生まれているというこの世界においてはまだナオたちが知らないだけで大人になってもオリジナルとレプリカがそれぞれ別の場所で別の人間として普通に生きている例もあったりするのかなぁと思うなどしました(*´艸`) それに、ナオはちょこちょこ素直の中に戻って素直の記憶を所々共有していたけれどアキは生まれてからずっと真田の中に戻ることはなく普通に生活していた分、真田とはかなり違いが大きくなってるんじゃないか...つまり、真田のレプリカというよりもアキという一人の人間という方がしっくりくる存在になっているのではないかと思いました。真田と素直の関係がアキナオみたいな恋人には絶対なり得ない戦友みたいなことや考え方の違い、好みの違い......改めて見てみると元は同じだったはずなのに今はこんなにも違う存在になったんだなとしみじみと感じました。 みんなにとっての優しいハッピーエンドと青春が眩しいです(*´˘`*)♡ メロブブックカバーSSもゲマズSSも素直と吉井のやり取りが可愛くてニヨニヨでした♡ ギマイルのクロスオーバーSSは2種類が連動しててこれからギマイル読むのワクワクします⟡.·*.
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青春の苦悩、というと大袈裟だからもうちょっと違う言葉があるのではないかと読了後に脳みその中身を探ってみたがそもそも本作が描いているのは苦悩とは少し違う。そこで本当の自分との出会い、という言葉に行き当たった。 さよならばかりが人生だ。とは裏を返せば人生は旅立ちの連続だ、という事なの...
青春の苦悩、というと大袈裟だからもうちょっと違う言葉があるのではないかと読了後に脳みその中身を探ってみたがそもそも本作が描いているのは苦悩とは少し違う。そこで本当の自分との出会い、という言葉に行き当たった。 さよならばかりが人生だ。とは裏を返せば人生は旅立ちの連続だ、という事なのではないか。 4巻と本作の答え合わせ的なところも目につくのだが、自分と向き合って答えを導き出す様は古傷を抉られて声が出そうになった。都合のいい時だけそこにあり続ける止まり木などどこにもない。だからこそいつかは一人で歩く事を考えなくてはいけない。しみじみ思った。
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