商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/08/25 |
| JAN | 9784041163863 |
- 書籍
- 文庫
黒い糸
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黒い糸
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商品レビュー
4.1
33件のお客様レビュー
染井さん久々。 めちゃめちゃに怖かった。あとがきで、ご本人がおっしゃっていた通り。ホラーとしたらどんなものになるかと考えながら書いたんだって。怖かった! 中盤以降は貴志祐介さんの黒い家を思い出していた。あれにあった生々しい生活臭(いちばん苦手だった)はなかったのだけど、異常性が完...
染井さん久々。 めちゃめちゃに怖かった。あとがきで、ご本人がおっしゃっていた通り。ホラーとしたらどんなものになるかと考えながら書いたんだって。怖かった! 中盤以降は貴志祐介さんの黒い家を思い出していた。あれにあった生々しい生活臭(いちばん苦手だった)はなかったのだけど、異常性が完全にあっち側へ振り切っているところがまずヤバかった(けど私はそういうシンプルな方が好み)。 というか、やっぱり、いつも通り、お話の展開の仕方が怖さを煽るようにできている…笑 いろんな人がそれぞれの日々を生きている、いろいろあるけどまぁ、なんとかやってます、はい。…って情が湧いてきた頃に、不穏なにおいがしてきてさ…まさか…ね?って疑いながらも読んでいく。どれもずっと、今あるものが壊れてしまうことに怯えながら読み進めたんだよねぇ。いくつかは滑稽なくらいにぐちゃぐちゃになっちゃってさ…笑笑 (いや笑うしかないだろって結末もあったね笑) 途中でもしかして?が濃厚になったけど、まさか一部だけじゃなく全部だったとはね…はああ。 そうだ、不安を抱えながら読んでいる中、兄弟の会話は息抜きになった。なんだかんだの兄想いと弟思いと。序盤は不安定要素いっぱいだった小太郎、成長ぷりとかね。そうだなぁ愛情もいっぱいだから、尚更、いろんな不幸なことが刺さってくるのかも。
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ヒトコワ好きは是非読んでほしい一冊。 100%の善を惜しみなく提出したあと、地獄へ引きづり下ろすのが悪人の技術。 いい人だなー思える人間にもしっかり警戒して生きていきたいものです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結婚相談所に勤める亜紀は、得体の知れない嫌がらせに悩まされていた。一方で、1人息子の小太郎が通う小学校ではクラスメイトの誘拐、さらには殺人未遂など不穏な事件が続いていた。 一見、無関係に見える亜紀への嫌がらせと、小太郎の担任教師・長谷川の視点を通じて見えてくる学校での事件。これらがどう繋がるのかと読み進めていたが、終盤で一切の理解しがたい理屈たでの犯行、そしてめちゃくちゃな展開で驚いた。 解説まで読んでみると、これこそが作者の狙いであったと書かれていた。散々に語られていた「遺伝」の話がこのめちゃくちゃな結末の伏線だったわけだが、「ありえない!」という読者の声を無理に正当化しているように感じてしまった。そして怪しげな長谷川の兄・風介は普通に弟を心配しているだけのちょっと変わった兄貴だったことも、なんだか拍子抜けだった。
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