黒い糸 の商品レビュー
今作も、様々な社会問題をベースに敷きながら、遺伝を中心に話を展開し、先の読めないミステリーを展開しつつ、最後にはエンターテイメントに着地させるという、染井為人らしさ満載の作品だった。つまり、話は重く、嫌な人も結構登場するものの、スルスル読めていく。怪しい登場人物だらけで先が気にな...
今作も、様々な社会問題をベースに敷きながら、遺伝を中心に話を展開し、先の読めないミステリーを展開しつつ、最後にはエンターテイメントに着地させるという、染井為人らしさ満載の作品だった。つまり、話は重く、嫌な人も結構登場するものの、スルスル読めていく。怪しい登場人物だらけで先が気になる先のぶっ飛んだ展開は、出た出た!と笑っちゃうくらい、最後にはすっきり……はしてなかった。とても面白く、楽しい話でした。
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小学6年生の女の子が誘拐された。クラスの担任はメンタルを病み、休職。そのせいで残り少ない6年生の最後の時期なのに担任を任される羽目に。 その6年生の組の男の子の家は嫌がらせに悩んでいた。元夫が犯人かと思われたが、どうやらそうではなく、仕事上のトラブルのある変な人が犯人のような気が...
小学6年生の女の子が誘拐された。クラスの担任はメンタルを病み、休職。そのせいで残り少ない6年生の最後の時期なのに担任を任される羽目に。 その6年生の組の男の子の家は嫌がらせに悩んでいた。元夫が犯人かと思われたが、どうやらそうではなく、仕事上のトラブルのある変な人が犯人のような気がする。
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染井さん久々。 めちゃめちゃに怖かった。あとがきで、ご本人がおっしゃっていた通り。ホラーとしたらどんなものになるかと考えながら書いたんだって。怖かった! 中盤以降は貴志祐介さんの黒い家を思い出していた。あれにあった生々しい生活臭(いちばん苦手だった)はなかったのだけど、異常性が完...
染井さん久々。 めちゃめちゃに怖かった。あとがきで、ご本人がおっしゃっていた通り。ホラーとしたらどんなものになるかと考えながら書いたんだって。怖かった! 中盤以降は貴志祐介さんの黒い家を思い出していた。あれにあった生々しい生活臭(いちばん苦手だった)はなかったのだけど、異常性が完全にあっち側へ振り切っているところがまずヤバかった(けど私はそういうシンプルな方が好み)。 というか、やっぱり、いつも通り、お話の展開の仕方が怖さを煽るようにできている…笑 いろんな人がそれぞれの日々を生きている、いろいろあるけどまぁ、なんとかやってます、はい。…って情が湧いてきた頃に、不穏なにおいがしてきてさ…まさか…ね?って疑いながらも読んでいく。どれもずっと、今あるものが壊れてしまうことに怯えながら読み進めたんだよねぇ。いくつかは滑稽なくらいにぐちゃぐちゃになっちゃってさ…笑笑 (いや笑うしかないだろって結末もあったね笑) 途中でもしかして?が濃厚になったけど、まさか一部だけじゃなく全部だったとはね…はああ。 そうだ、不安を抱えながら読んでいる中、兄弟の会話は息抜きになった。なんだかんだの兄想いと弟思いと。序盤は不安定要素いっぱいだった小太郎、成長ぷりとかね。そうだなぁ愛情もいっぱいだから、尚更、いろんな不幸なことが刺さってくるのかも。
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ヒトコワ好きは是非読んでほしい一冊。 100%の善を惜しみなく提出したあと、地獄へ引きづり下ろすのが悪人の技術。 いい人だなー思える人間にもしっかり警戒して生きていきたいものです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結婚相談所に勤める亜紀は、得体の知れない嫌がらせに悩まされていた。一方で、1人息子の小太郎が通う小学校ではクラスメイトの誘拐、さらには殺人未遂など不穏な事件が続いていた。 一見、無関係に見える亜紀への嫌がらせと、小太郎の担任教師・長谷川の視点を通じて見えてくる学校での事件。これらがどう繋がるのかと読み進めていたが、終盤で一切の理解しがたい理屈たでの犯行、そしてめちゃくちゃな展開で驚いた。 解説まで読んでみると、これこそが作者の狙いであったと書かれていた。散々に語られていた「遺伝」の話がこのめちゃくちゃな結末の伏線だったわけだが、「ありえない!」という読者の声を無理に正当化しているように感じてしまった。そして怪しげな長谷川の兄・風介は普通に弟を心配しているだけのちょっと変わった兄貴だったことも、なんだか拍子抜けだった。
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最後、怒涛の展開すぎて驚きました。前段階がじっくり描かれているだけに余計に。 理屈のない悪意(本人からすれば悪意ですらないかもしれませんが)の怖さがもっと散りばめられていたら、もっとゾクゾクしたかも。
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全集中してラスト1時間くらい一気読みしてもうた、 どこが繋がんの!?って考えながら読んでたけど そこかぁ!?!!って普通になった。笑 黒い糸というタイトルにもあるように、 何かがずっと裏で張り巡らされてるような 居心地の悪いモヤモヤ感が常にあるように感じた。 2人の主人公視...
全集中してラスト1時間くらい一気読みしてもうた、 どこが繋がんの!?って考えながら読んでたけど そこかぁ!?!!って普通になった。笑 黒い糸というタイトルにもあるように、 何かがずっと裏で張り巡らされてるような 居心地の悪いモヤモヤ感が常にあるように感じた。 2人の主人公視点でスイッチしながら 繰り広げられるストーリーがどこで交わるの〜? と、最初から最後まで楽しく読めた。 悪い夏のときもそうだったが、 ヤッパリ染井為人先生の小説はイメージがとてもしやすく、構想が迷子になることがないため、読書初心者や、難しい話が苦手な方にはとても読みやすい。 近代ミステリーが多いように思うので 若者にも親しみやすい。で好き。 スパイスとして、もっと過酷な闇やサイコパス表現が導入されると、もう多分止められないくらい。 また、新作出たら読みたいし、他のも読みたい! トー横のやつ、読みたい!
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最初は クラスメイトに次々に起こる事件に対して この人が犯人か、、と疑いながら読みすすんで それと同時に 仕事の関係で人から恨みをかうというのも 恐ろしい事だと感じた。 最後は想像していなかった結末でした。
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