商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2025/07/30 |
| JAN | 9784098635245 |
- コミック
- 小学館
昭和天皇物語(17)
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昭和天皇物語(17)
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商品レビュー
3.4
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同時代をテーマとした『アルキメデスの大戦』との人物比較が鮮明になっている。 両作品ともに牟田口廉也を「理性的判断を欠いた軍人像」として描いているが、その描写手法と物語上の意図には明確な違いがある。 本作『昭和天皇物語』では、牟田口は天皇・閣僚らの中での意思決定構造を壊す存在とし...
同時代をテーマとした『アルキメデスの大戦』との人物比較が鮮明になっている。 両作品ともに牟田口廉也を「理性的判断を欠いた軍人像」として描いているが、その描写手法と物語上の意図には明確な違いがある。 本作『昭和天皇物語』では、牟田口は天皇・閣僚らの中での意思決定構造を壊す存在として、冷徹で皮肉な視線を向けられ、戦争という人災の構図を問いかける。 一方『アルキメデスの大戦』は、牟田口をより象徴的な“無知と盲信”の具現者として描く。計算に頼る頭脳戦の裏で、合理性を超えた精神論や短絡判断が国家を揺るがす、というドラマ性が強く、それゆえに牟田口の行動は“悪役化”して映る。 牟田口の描写は過剰とも言えるが、それは両作品のテーマを浮かび上がらせるための演出だろう。 歴史ドラマとして読むには、こうしたキャラクター演出の「強さ」を許容しつつ、 作品世界と史実の間を自分なりに行き来する読み方を楽しみたい。
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早くも敗色が濃くなる日本軍⋯餓島、ソロモン、インパール、勝ち目のない戦いに沢山の人が投入されても引けないか⋯
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ミッドウェー海戦での勝利の余勢を駆って、米軍はガダルカナル島など南洋諸島での本格的反攻を開始する。米軍の反攻意図を軽視した大本営はガ島の米軍兵力を過小評価し、上陸した一木支隊先遣隊は全滅。その後翌年2月に撤退するまで戦力を逐次投入し、大量の兵員、兵器、船舶、航空機を喪失した。本書...
ミッドウェー海戦での勝利の余勢を駆って、米軍はガダルカナル島など南洋諸島での本格的反攻を開始する。米軍の反攻意図を軽視した大本営はガ島の米軍兵力を過小評価し、上陸した一木支隊先遣隊は全滅。その後翌年2月に撤退するまで戦力を逐次投入し、大量の兵員、兵器、船舶、航空機を喪失した。本書では更に山本五十六大将の戦死、インパール作戦開始が描かれるが、戦闘場面がメインではないので戦闘経過そのものは飛び飛びとなっている。かと言って昭和天皇の作戦指導の描写もまだ希薄だが、あるいは終戦に向かうこれからが重要ということなのかも知れない。
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