ホイホ・ホイホイホ(1) ムービーナーズ

ほしつ(著者)

• 販売会社／発売会社: アムモ98
• 発売年月日: 2025/07/25
• JAN: 9784434358746

商品レビュー

2025/10/30

昔からよく頭をぶつけるという高校生の主人公、昆布川こだま。
或る日便座に頭を強打して超能力を手に入れるが、、、

こだまの願いとそれに対する超能力の発現が独特だし、
ギャグの方向性も独特。
どちらもストレートに響かせるのではなく、
二段階右折を経て目的に辿り着く感じの攻め方をしてくるので
不意打ち気味の面白さを味わえます。

ただ、全体的に描写が薄いのでこれからあまり発展はしなそう。

2025/10/27

地味に可愛くて普通に品がない、「リアルに充実した高校生活」(p7)を求める女子高生たちのサイキックな日常劇。

主人公〈昆布川こだま〉は高校入学早々、超能力に目覚めた。発動条件は頭もしくは尻に衝撃を受ける事。自分でゴチンと叩く事でも発動するし、転んだ拍子に発動してしまうこともある。能力の内容はその時々でまちまちなようでもあり、ある程度はコントロールが出来ているようにも見えるがよくわからない。自分だけでなく他人を河童に変身させるようなことも出来る《第五話　春のかおり》。豹柄のパンツを着用している(p90)。〈薫〉という多感な年頃の弟がいる。

コブ川の幼馴染〈西園寺モモヨ〉は10年前からマリオカートで遊んでいる親友。常に微笑みを浮かべ飄々としているが、コブ川が入学初日の自己紹介で失敗しそうになった時には「頑張れーーッ」(p15)と叫んであげられる情(？)を持ち合わせていたり紅茶に混入された下剤を匂いで看破したりといった不思議な面を見せる。「手荒なのは苦手」(p69)とのこと。

入学初日にモモヨに巻き込まれる形でコブ川へエールを送ったことから一緒につるむようになった内気な少女〈猫山千晴〉。運動は苦手で跳び箱3段が跳べない。学校に行く時は高めの位置でのツインテールが多いが普段は耳の後ろらへんで二つ結びにしていてちょっと雰囲気が違う。見ようによっては第二の主人公。薫が一目惚れした。

下痢便部は1話限りのちょい役かと思いきやほしつ先生のお気に入りっぽい感じがする。〈三年の千野(せんの)〉、〈2年のリナ〉、〈2年の芹那〉の三名。書き間違いだと思われたら嫌なので繰り返しますが、下痢便部で合っています。

オビで謳っているほどに奇想天外の大魔境という訳ではない気がしますが、安定した品のなさは強味。
コブ川の高校生活がどうなっていくのか、2巻を待ちましょう。
余談ながら、単行本の紙質が良い気がする。

1刷
2025.10.27