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英文読解を科学する テキスト理解の認知メカニズムに基づく読解指導
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英文読解を科学する テキスト理解の認知メカニズムに基づく読解指導

細田雅也(著者)

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英文読解を科学する テキスト理解の認知メカニズムに基づく読解指導

2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大修館書店
発売年月日 2025/07/11
JAN 9784469246841

英文読解を科学する

¥2,640

商品レビュー

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2025/10/26

読書メモ やはり他の英語学習本で言われているように、母語と違って英語読解時には基礎レベル処理(単語、文法理解)に認知資源を使ってしまうため、上位処理(本の内容からの推論、他の本との関連検討)がうまく行われないようだ。そう考えると、1ヶ月で洋書がスラスラとはならないのだろう。基...

読書メモ やはり他の英語学習本で言われているように、母語と違って英語読解時には基礎レベル処理(単語、文法理解)に認知資源を使ってしまうため、上位処理(本の内容からの推論、他の本との関連検討)がうまく行われないようだ。そう考えると、1ヶ月で洋書がスラスラとはならないのだろう。基礎レベル処理には多読多聴のような事を大量にしなければ負荷が下がらないんじゃないか。 しかしこの本は一般人向けではないな。筆者からはレベルを下げているがまだまだ厳しい。目が滑る。 上記の内容から、多読にビジネス書をするのは本来は合ってないのかもしれない。以前金持ち父さんを読んだ時に日本語で読んだ時と印象が大分違っていた、それは上位理解が出来ていなかったからではないか。 小説ならば、ダレンシャンは何をした。に多少の含みはあるがそれはほぼその場にある場面設定からは離れないだろう。しかし、金持ち父さんのように、キャッシュフローの説明をしている時にはお金の出入りがこうだ、こうだ、ということよりも、つまりこっちの方が得だなという次の段階にまで読者が読めないと話が掴めていないとなる。 自己啓発系であれば、こうすれば集中力が高まる、なるほど私も生活に取り入れてみようかな、朝はもう少し早く起きようかな、そこまで読んで考えなければあまり意味がないだろう。 多読でよく言われている本の中のどれくらいの単語を知っていれば読めるのか、というのも既に研究が進められているようだ。 英文中の95〜98%の単語を知っている必要があり、ネイティブ用の本を読むには12000〜13500単語を知っている必要があると。 この単語数は大半の英語学習者にとって到達困難と反論もあるようだが、私の多読経験でもそれぐらいないと読めないと体感している。さらに句動詞を含めるとそれだけではないように思える。 多読では語彙学習は新規に覚えるのは効率が悪いが、語彙知識を深めるのには効果的である。 洋書を読んでいる時に風景描写が分かりづらいのはテキスト理解から状況モデルに至っていない事の証左かもしれないな。過去に日本語で読んだ小説でも頭の中に映像として記憶しているが文章表現としてなんて言われていたかなんて全く覚えていないのは状況モデルを覚えてるからなんだろう。 登場人物が取っ組み合いをしてるような場面がよく分からない事が多い。戦闘シーンなんかも分からないが、これは空間性については理解が難しいといわれているようだ。上述の風景描写は空間性の方が説明がつきやすいのかもしれない。 英文読解に限らず、背景知識の有無によって読者が得られる知識は相当変わるがそれも既に研究されているようだ。そう考えると、名著というものさえも一般書なのか、もう少し踏み込んだレベルなのかによって本来は読者を本が選ぶ形になる。つまり、これが素人が羅針盤なしに本を読むのが難しいという事だな。第二言語習得に関しても体系だって学ぶならばやはり大学の教科書、ないし専門家の推薦する本を読むのが重要なのだろう。そう考えると専門家が素人に読むべき本を指南するマッチングサービスなんか面白そうだ。あ、それが大学、大学院の研究室か(笑) 当たり前だが、英文読解に認知リソースを取られていると内容の理解と実践に至るまでの具体化に力を割く事が出来ないだろう。やはり洋書多読にはビジネス書や投資本は向いてないのだろうな。 本書は第二言語習得について書かれており、一般向けではないのかな、と思ったが図書館で同じ分野を調べてみるともっと数段上の専門書ばかりであった。そう考えると本書は初心者向きで幅広くトピックを扱っている一般書なのかもしれない。本屋では科学的に正しい、とか第二言語習得論から考えた、などの学習指南本があるが現実はもっと複雑で答えは出ていない。 検証処理は難しくてちゃんと読めなかった。ただ、母語で読んでいるのと違って英語では皮肉的なやりとりが分かりづらい。本来の状況と反してる表現をしてる時には読み間違えたと誤解して再読して、いやこれは皮肉表現か、と気づく事が多い。 音読の項目に来て、角田2007というのが目に入ったが第二言語習得でよく見る角田先生は音読が専門なのだな。だから音読の本を何冊も出してるのか。 音読の効果についてよくもこんなに人間の内部構造を研究出来たものだと驚く。音読は文法など文構造の理解には繋がるがテキスト理解にはつながらないか妨げるようだ。実感としては音読して確認する時の方が理解力が高まってる気もするがそれも同じ部分を何度も読み返しているからかもしれないな。 多読とは英語ができるようになる、という大まかな説明ではなく、単語認知や文法構造の分析をイメージにまで落とし込む作業を高速化するものだと。

Posted by ブクログ

2025/08/01

卯城先生研究室の読解研究についてまとまった知識を得たいと思い購入。読解にまつわるメカニズムが理解できる他、英語指導への示唆も大変大きい。英文解釈、発問、多読、テクストタイプ、リーダビリティ、語彙指導などなど。豊富な文献を基にかんたんに要約されており私みたいなリーディング研究に縁遠...

卯城先生研究室の読解研究についてまとまった知識を得たいと思い購入。読解にまつわるメカニズムが理解できる他、英語指導への示唆も大変大きい。英文解釈、発問、多読、テクストタイプ、リーダビリティ、語彙指導などなど。豊富な文献を基にかんたんに要約されており私みたいなリーディング研究に縁遠い読者でも楽しむで読むことができた。

Posted by ブクログ