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情熱
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情熱
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
全部で六話ある、この6話が情熱と思った。60代70代でも体の動きは鈍いが(元気な人もいる)心の中の情熱はある。私は人と考え方が違うのか年寄りの情熱と思ったけど。
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50代から70代、熟年から老境にさしかかる男女の胸の内を乾いた文章で淡々と描く6つの物語。 桜木さんの文章は相変わらず好きだ。 ただ、どの話の主人公もあまりにも枯れすぎていて(これが分別?)同世代の自分としてはこんなもの?という印象も。 それでも、「家族じまい」に出てきた紀和と...
50代から70代、熟年から老境にさしかかる男女の胸の内を乾いた文章で淡々と描く6つの物語。 桜木さんの文章は相変わらず好きだ。 ただ、どの話の主人公もあまりにも枯れすぎていて(これが分別?)同世代の自分としてはこんなもの?という印象も。 それでも、「家族じまい」に出てきた紀和と漆原の10年後「グレーでいいじゃない」はしみじみ良かったし、「らっきょうとクロッカス」も好き。 「ひも」で美容師がする朗人の娘の話の意味が今ひとつわからなかったのは私の読解力のなさだろうか。全体的に含みがありすぎて曖昧なまま終わる話が多くて戸惑った読後。雰囲気は嫌いじゃないんだけどね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
6つの短編、それぞれ50代くらいの人物がメイン。それぞれの話はつながっていない。平均すると単行本30ページくらいの中で、複数の人物の考え、行動や人間関係、その後ろにある過去の出来事や悩みなどを的確に表現して、ストーリーを完結させる、当たり前だが作家とはすごい人たちだ。 紆余曲折の人生を歩みながらもどうしても捨てきることのできなかった、大人たちの情熱のくすぶりが描かれている、という書評を見かけた。ドラマチックな出来事は起こらず、控えめだが、過去と現在の自分自身と人間関係を考え直して、何かを感じながら前に進もうという姿が描かれる。 「スターダスト」で一念発起して頑張る作曲家、「ひも」で同棲する江里子を支える朗人(あきひと)、「グレーでいいじゃない」の母親、魅力的な人がたくさん登場する。ラストの「情熱」に登場する北海道出身の作家は、女性と男性の違いはあれ、作者自身が重なっている?
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