商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2025/07/09 |
| JAN | 9784107728517 |
- コミック
- 新潮社
傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン(10)
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傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン(10)
¥858
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
Webサイト「コミックバンチKai」で連載中の磯見仁月の「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」の第10巻です。マリー・アントワネットに重用され「モード大臣」と呼ばれたローズ・ベルタンの物語。今回は女性モード商vs男性モード商の覇権争いがメインです。途中、まさかのレオナールに妨害され...
Webサイト「コミックバンチKai」で連載中の磯見仁月の「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」の第10巻です。マリー・アントワネットに重用され「モード大臣」と呼ばれたローズ・ベルタンの物語。今回は女性モード商vs男性モード商の覇権争いがメインです。途中、まさかのレオナールに妨害されるなどありましたが、アイデアが豊富に湧き出る女性モード商が無事に勝利。ベルタンが理事に就任。女性の地位を確立したという意味で大きな一歩です。一方、国は飢饉、アメリカ独立戦争への介入、アントワネットの道楽と暗い未来しか見えない。
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お久し振りに読めて大満足な本作は早速に作中の諸々がきな臭くなってきているね フランスがアメリカ独立に巻き込まれそうという点もそうだし、アントワネットが突然子供を養子にしてしまった為に周囲の不満が抑えきれなくなるのもそう 中でもベルタンを狙って男性モード商が牙を剥くのは目を引くきな...
お久し振りに読めて大満足な本作は早速に作中の諸々がきな臭くなってきているね フランスがアメリカ独立に巻き込まれそうという点もそうだし、アントワネットが突然子供を養子にしてしまった為に周囲の不満が抑えきれなくなるのもそう 中でもベルタンを狙って男性モード商が牙を剥くのは目を引くきな臭さ ただ、ベルタンへの脅威がどのようにやって来るのか予想できなかっただけに、まさかオ・グラン・モゴルの猿真似をするかのような出店を仕掛けてきたのは驚き ベルタンは唯一の価値観を提示していたから大きく成れた。そこにベルタンに似た価値を提示しつつベルタンの商品では手が届いていなかった需要を満たしてくれる男性モード商が現れればそちらに客がある程度流れてしまうのは必然 ボラールの態度はあまりに挑発的だけど、彼が求めてきた「どちらの売上が勝っているか?」という勝負内容はそのまま男性と女性どちらが優れているか、という点を世に示すものと成り得るわけだ 別の見方をすればベルタンは女性でありながら、男性のこのような危機感を抱かせる程に強大な人物となってしまったとも言える ……いや、だとしてもボラールが仕掛けてきた商品があんまりにもトンデモ商品だったのには驚かされたけどさ!あれ、確かに見た目はトンデモなんだけど、ベルタンが仕掛けた流行に乗る部分はありつつアンチテーゼ的な部分も備えているのだから凄い。勝負を仕掛けてきたボラールが唯の嫌味野郎などではない事が明確に伝わってくるよ それだけにレオナールがボラールだけでなくベルタンの鼻を明かすように別の流行を仕掛けてきた展開には度肝を抜かれたな これ、レオナール側の意見から見えてくるように、増長し過ぎたベルタンを手助けし続けた事で危うくなった自分の立場を優先して完全にボラールを代表する男性モード商側の立場を取ったって良かったろうに、最も見たいものを優先しているという点に彼はどれだけベルタンが好きやねんと言いたくなるね あの『ハリネズミ風』とて、確かにベルタンの売上を急落させてしまうものだろうけど、そこからベルタンが這い上がってくるという確信に似た信頼が有るからこそ仕掛けられた面があるだろうし ただし、男性モード商が敵に周り、新たな流行が入れ代わり立ち代わり生まれては消える時代を女手ひとつで潜り抜けるのは並大抵の事ではない。これまではレオナールの力を借りてきた。ならば今度は… というタイミングで女性モード商の力を結集して新たな流行を、しかも現代に通ずる流行を生み出すなんて本当に凄いね! 本作では様々な美麗で斬新なファッションを描いてきたけど、あの『”イギリス風”つば広帽』はこれまで見た中でピカイチの魅力を放っているように思えたよ あの帽子の登場にはちょっとしたクライマックス感を覚えてしまったね ベルタン達が女性の主張を籠めて作り上げた帽子、これが真っ先にアントワネットへと捧げられたのも意味深に思えてしまうね。お世継ぎをと望まれて重圧に苦しんでいるアントワネットにはとても大切な言葉のように思えたから まあ、だとしても拾い子を本人の意志を無視して飾り立てているのは流石に悪趣味だと思いますよ!? アントワネットは重圧から逃れる為に自由を求めて散在して着飾って無茶苦茶をする。けれど、それへの不満や反発が結局は彼女への重圧として跳ね返ってくる アントワネットへの圧力は何処となく窮状を迎えるフランスを体現しているようで思う所があるな… アントワネットが迫る暗闇から逃れられないのに対して、遂にベルタンは栄光を掴んでみせたね モード商の設立、そして組合の理事就任! ベルタンがパリに来て僅か10年。たったそれだけの期間で時代と歴史を引っ繰り返してみせた彼女は革命を成し遂げたと言えそうだ そんな彼女がこれから本当の革命を迎える事になるフランスでどう生き抜くことになるのやら……
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