商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 太田出版 |
| 発売年月日 | 2025/06/26 |
| JAN | 9784778319724 |
- 書籍
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縄文 革命とナショナリズム
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縄文 革命とナショナリズム
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
日本人の源流に流れている自然との共生感覚、もっと大事にしたいと思った。 岡本太郎に始まり、柳宗悦、島尾敏雄、ヒッピー、太田竜そして梅原猛。みんな写真を見るといい顔をしている。自分を生きようとしている人の自然な微笑み。 縄文思想がスピリチュアルと繋がる理由も納得。 それにして...
日本人の源流に流れている自然との共生感覚、もっと大事にしたいと思った。 岡本太郎に始まり、柳宗悦、島尾敏雄、ヒッピー、太田竜そして梅原猛。みんな写真を見るといい顔をしている。自分を生きようとしている人の自然な微笑み。 縄文思想がスピリチュアルと繋がる理由も納得。 それにしても、時の思想家たちはどうしてこうも極端に走るのだろうか。
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「中島先生と縄文?」とWEBで連載される時驚き、少し読み始めたが案の定ついていけず。 本にまとまったからといって急についていけるとも思わなかったが、オカルトとヒッピー、太田竜、梅原猛とか面白かった。何にも知らないんだなあと自分の無知が情けなかったが、無知だからこそ初めて知って面白...
「中島先生と縄文?」とWEBで連載される時驚き、少し読み始めたが案の定ついていけず。 本にまとまったからといって急についていけるとも思わなかったが、オカルトとヒッピー、太田竜、梅原猛とか面白かった。何にも知らないんだなあと自分の無知が情けなかったが、無知だからこそ初めて知って面白いと思うわけで。
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中島岳志氏と縄文、、、初見ではなぜ中島先生の新著で縄文が取り上げられているかの意図がよくわからなかった。 しかしながら、読み進めていくにつれ、本書が縄文というキーワードを追い求めた人々の思想や幻想を追う論考であり、ナチュラルとナショナル、という戦前の農本主義と近い現象であることが...
中島岳志氏と縄文、、、初見ではなぜ中島先生の新著で縄文が取り上げられているかの意図がよくわからなかった。 しかしながら、読み進めていくにつれ、本書が縄文というキーワードを追い求めた人々の思想や幻想を追う論考であり、ナチュラルとナショナル、という戦前の農本主義と近い現象であることがよくわかった。戦後、岡本太郎に始まり、柳宗悦の民藝論、島尾敏雄の「ヤポネシア」論、吉本隆明、スピリチュアリズム、太田竜のような左翼思想家、さらには梅原猛等、多くの人が縄文を論じ、理想視した。終戦直後に国家神道等の戦前の世界観が崩壊し、日本人が自分自身のアイデンティティを喪失したことで、戦前の思想が受け継ぐ弥生時代からの連綿とした価値観以外のところ、つまり縄文にアイデンティティの一端を求める悲痛な動きが活発化した。縄文は歴史学的に解明されている内容が多くはない。こちらは本文からの引用だが、「人々が縄文に何を仮託してきたのか」と追うことは、その時代の理想や欲望を明らかにすることに繋がる。戦後史の中に「縄文」という補助線を引くことによって、新たな歴史が浮かび上がってくる。そう考えて、中島氏は戦後の縄文言説を追ってきたのである。 岡本太郎は、日本の弥生的な、整然かつ貴族的な価値観へのアンチテーゼとして、縄文の猛々しい魅力に真の日本の姿を見入った。島尾氏の「ヤポネシア論」は、奄美大島等の温暖な気候から、日本は本来的にはミクロネシア等の諸島部にルーツがあるのではないかという仮説を提示した。太田竜は、本論考の中心的な人物でもあるが、彼は左派として<被征服民としての日本原住民><征服者としての天皇・天孫族>の闘争という構造で日本の歴史を捉え直し、連合赤軍として日帝打倒の旗印として縄文やアイヌ族への再評価を試みた。また、その他の思想家も西洋近代文明や物質主義へのアンチテーゼとして、縄文論を展開した。こうした縄文への信奉が排外主義やナショナリズムと結びつくのは想像に難しくない。こうした物質主義への超克の意思は、エコロジー論や自然派にも影響を与えている。まさに、冒頭に引用した中島氏の主張のように、縄文幻想の中には常に、戦後日本人の同時代批判の自画像が埋め込まれている。その系譜をたどると、戦後日本人の新たな精神史が浮かび上がるのである。 大人気漫画のワンピースも、大きな筋書きとしては、800年前の歴史が空白とされ、<被征服民><征服者>という構図が見え隠れする。現代批判は常に、歴史の中の空白に論拠を求められるという説話形態は人々になじみやすい。近年の陰謀論等に代表されるような、「誰かが裏で糸を引いている、支配している」という信仰と、縄文のような未解明でありながらも素朴で無垢なイメージは常々利用されてきた。無論、何を信じようと人々の自由ではあるが、そうした言説が安易な排外主義に結びついたり、社会制度そのものへの無視できないレベルの批判となる場合には、しっかりと警鐘を鳴らさねばならない。
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