商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
| 発売年月日 | 2025/06/23 |
| JAN | 9784750518770 |
- 書籍
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シシになる。
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商品レビュー
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自分のスマホの中に遠野の郷社八幡宮という地名が付記された動画が入ってます。2022年友人が立てたプランで徒歩やローカル線で岩手県南部をぐるりと巡る旅、彼は花巻と遠野の「しし踊り」の違いを見たいということで遠野まつりに合わせて訪れたのです。宿から貸し自転車で、結構遠かったなぁ…。こ...
自分のスマホの中に遠野の郷社八幡宮という地名が付記された動画が入ってます。2022年友人が立てたプランで徒歩やローカル線で岩手県南部をぐるりと巡る旅、彼は花巻と遠野の「しし踊り」の違いを見たいということで遠野まつりに合わせて訪れたのです。宿から貸し自転車で、結構遠かったなぁ…。この本の表紙に描かれている「シシ頭」のイラストに描かれている角と角の間の紋所に、まさかもしかして?とフォルダー探したら自分が録画した「しし踊り」は著者の所属する張山しし踊りでした。きっと著者の踊り、直接見ていたことになりますね。もともと柳田國男にも興味があったので『遠野物語』も読んだことがありますが、それは知識としてインプットしているだけであって淡々とした語り口と「平地人をして戦慄せしめよ」の興奮とのギャップが消化できないままでした。でも今回の読書で、その「戦慄」は頭の中ではなく身体の中に生じるものだのであろうことが知りました。そして広告業界出身の外部者である著者が、エリアにとっても伝統芸能にとっても新しい風となっていくドキュメントとしても濃厚な物語でした。伝統って、守っていくものでなくて発見してアップデートしていくもの、著者の活動はものすごく刺激的でした。
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