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マンションポエム 東京論
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マンションポエム 東京論

大山顕(著者)

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マンションポエム 東京論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 本の雑誌社
発売年月日 2025/06/20
JAN 9784860116040

マンションポエム 東京論

¥2,970

商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2025/08/13

おふざけを装った、真面目な都市論。とっても気に入った作品である。 物件情報を眺めるのが好きな私だが、どちらかといえば間取りに目が行くタイプで、絶対目にしていたはずのマンションポエムも、あまり気にしたことがなかった。 一方で著者は、マンションポエムを集めに集め、そこから日本の都...

おふざけを装った、真面目な都市論。とっても気に入った作品である。 物件情報を眺めるのが好きな私だが、どちらかといえば間取りに目が行くタイプで、絶対目にしていたはずのマンションポエムも、あまり気にしたことがなかった。 一方で著者は、マンションポエムを集めに集め、そこから日本の都市を考察する。私が特に唸らされたのは、かつて郊外(=水平方向に)伸びていった住宅地は、タワマンという形で垂直に伸びていっているだけだという指摘である。 文章の書き方からして誤解されそうなので再度強調しておくと、本当に、真面目な都市論であり、マンションポエムを揶揄するような本では全くない。

Posted by ブクログ

2025/08/10

マンションの宣伝に出てくるマンションポエムを膨大な量収集し、時代論や東京論にまで発展させる途方も無い本

Posted by ブクログ

2025/07/30

●2025年7月30日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。 「読了。面白かったよ。 マンションポエムってやつは、東京という街がどういう「夢」を売っているかって話。 著者がせっせと集めたマンションの広告のコピー、いわゆる「マンションポエム」あれをよーく観察してみたら...

●2025年7月30日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。 「読了。面白かったよ。 マンションポエムってやつは、東京という街がどういう「夢」を売っているかって話。 著者がせっせと集めたマンションの広告のコピー、いわゆる「マンションポエム」あれをよーく観察してみたら、東京って街が何を「良い」と思って、何を「価値がある」と見せたいのかが見えてきたってコト。 結局、あのポエムっていうのは、マンションそのものの話なんてほとんどせず、 「この部屋は陽当たりが良くて快適ですよ」とか、そんな当たり前のことじゃなくてね。「あなたはこのマンションに住めば、こんな素敵な人生が手に入りますよ」っていう、なんともまあ、フワフワした「イメージ」を売ってるわけ。 たとえばさ、「都心に住むステイタス」とか「緑豊かな邸宅」とか、あるいは「グローバルなビジネス拠点」とか、やたらめったら偉そうな言葉が並んでるでしょ? あれはね、住む人間に「あなたはこういう人間になれますよ」って、ある種のブランドを押し付けてるってことなのよ。しかもそのブランドってのが、実に漠然としてて、具体的じゃない。でも、だからこそ、みんな「へぇ、そうなのか」って信じちゃう。だって、具体的すぎると、すぐに嘘だってバレるもんね。 でね、このポエムを紐解いていくと、面白いことがわかるのよ。 昔はね、マンションって言ったら「家族の団らん」とか「安らぎの我が家」みたいな、もっとこう、ベタな情緒を売ってたわけ。それが、いつのまにか「資産性」だの「国際性」だの、やたらと数字とかスケールのデカさを競うようになってきたって。東日本大震災とかコロナ禍とか、そういう災害を経て、家っていうものが「安住の地」から「いかに効率的に人生を回すか」っていう道具に変わってきたってことなんだよね。 つまり、マンションポエムは、マンションの話じゃなくて、東京っていう「都市」が、どういう「幻想」を抱いて、それをどうやって人に植え付けようとしているかって話なのよ。私たちは、その幻想を一生懸命食べて、東京という巨大な舞台装置の上で、自分たちの「生き方」を演じてるってわけ。 で、この本を読んだら、きっとあなたも気づくわよ。ああ、私の住んでる(あるいは住みたいと思ってる)あの街のマンションポエムも、結局はそういうことなのね、って。そして、それがちょっと滑稽に思えたり、あるいは、その幻想に乗っかってる自分に気づいて、ちょっと引いてみたり。まあ、そういうことなのよw」

Posted by ブクログ