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工房の季節
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工房の季節

ヨン・ソミン(著者), 朝田ゆう(訳者)

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工房の季節

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2025/06/18
JAN 9784065367490

工房の季節

¥2,420

商品レビュー

4.4

5件のお客様レビュー

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2025/11/12

みんなそれぞれストレスを抱えながら生きていて陶芸を通して発散、人間関係を構築させていく様が描かれている。ヒュンナム洞書店の本とにていて韓国の人柄の一部分を見れたような気もする。陶芸の魅力もたっぷり知り無心になれる趣味を持つこと、気の合う仲間や目標に向かっての別れ、工房の閉鎖など一...

みんなそれぞれストレスを抱えながら生きていて陶芸を通して発散、人間関係を構築させていく様が描かれている。ヒュンナム洞書店の本とにていて韓国の人柄の一部分を見れたような気もする。陶芸の魅力もたっぷり知り無心になれる趣味を持つこと、気の合う仲間や目標に向かっての別れ、工房の閉鎖など一生の間のわずかな期間だけど濃厚な期間を羨ましく感じる。日本作家の江國香織氏が出てきて数多いる作家の中で何故江國氏なのだろう。と思いながら読了。

Posted by ブクログ

2025/09/05

何度も作り直せばいい。器を焼くことは、心に明かりを灯すようなもの。手を動かすこと食べること。それが、力をくれる。 帯に書かれたこの言葉は、陶芸から出た言葉だとは思いますが、この作品を読んで、まさに人生を語っているように思えました。 今回翻訳された3作品のうち、2作品はテーマこ...

何度も作り直せばいい。器を焼くことは、心に明かりを灯すようなもの。手を動かすこと食べること。それが、力をくれる。 帯に書かれたこの言葉は、陶芸から出た言葉だとは思いますが、この作品を読んで、まさに人生を語っているように思えました。 今回翻訳された3作品のうち、2作品はテーマこそ理解できるものの、十分に理解できたと自信を持って言えるほどではなく、私にとっては難解な作品が続きました。しかし、この作品は庶民的で、すんなりと自分の中に入り込んできました。 主人公のジョンミンは一人っ子で(私と同じです)、少し癖のある父親と、そんな夫に遠慮している母親を持つため、「家族から愛されている」という肯定感を持てない子供時代を過ごします。そんなジョンミンがソヨ陶芸工房の主人ジョヒに「根が明るい」と初めて言われ、抜け殻のようになっていた心が前進できる気がして、陶芸と向き合うようになります。 実はジョンミンだけでなく、工房の生徒もそれぞれに悩みを抱えています。 ソヨ工房は、 「美しさ、悲しみ、少しの謎。 普通はあまり組み合わされないものが集まって作り出された空間」  本文p156 であり、彼らが自分たちの心を整理していく様子が素敵で、工房の良さでもあります。 舞台となっているパムカン村は実在する場所で、この作品の著者もその村で実際に陶芸を実践していたそうです。そのため、工房の描写や、器が作られる過程も丁寧に描かれており、そこも本作の魅力です。 今、私がとても気になっているのは、本作に登場する千鏡子の絵のコレクションに描かれた言葉です。 「私の全身の隅々には拒否できない宿命的な女性の恨みが隠れています。どれだけ足掻いても、私の悲しい伝説の話は消えません。」千鏡子、自画像「私の悲しい伝説の22ページ」(1977年) 現物の作品を見てみたいです。 「焼き物を焼くことは、心を焼くことと同じ……うまく説明できないですけど、いい言葉ですね」「説明できない言葉のほうが強く心に響くこともあるわね」 本文p194 このジョンミンとジョヒの会話が、この作品の全てを語っているように感じます。心温まる作品が好きです。

Posted by ブクログ

2025/08/19

「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」の書店じゃなくて工房ver.な感じのヒーリング小説でした。控えめだけど、頭や心ではたくさん考えている事がある主人公でした。

Posted by ブクログ