商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社 |
| 発売年月日 | 2025/06/17 |
| JAN | 9784582860832 |
- 書籍
- 新書
日本人のための台湾学入門
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日本人のための台湾学入門
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
「台湾人」の複雑さは理解していたつもりだったが、それは中国と台湾の関係という複雑さのほんの一部にだけ目を向けたものであったことを痛感した。 自分達日本人も当事者として台湾人との関係を考えなくてはいけないと思えた 今度文字通り「観光客」として台湾を訪れることがきっかけで手に取っ...
「台湾人」の複雑さは理解していたつもりだったが、それは中国と台湾の関係という複雑さのほんの一部にだけ目を向けたものであったことを痛感した。 自分達日本人も当事者として台湾人との関係を考えなくてはいけないと思えた 今度文字通り「観光客」として台湾を訪れることがきっかけで手に取った一冊だったが、事前に読むことができて良かったと思えた
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「親日的」、IT先進国、観光、東アジアの軍事的緊張などの文脈で語られることが多い台湾について、台湾在住の日本人研究者として、歴史、言語、文化などの観点から「台湾らしさ」とは何か、日本人としてどう向き合っていくか、を考察した本。身近だと思っている台湾について、意外に理解していなかっ...
「親日的」、IT先進国、観光、東アジアの軍事的緊張などの文脈で語られることが多い台湾について、台湾在住の日本人研究者として、歴史、言語、文化などの観点から「台湾らしさ」とは何か、日本人としてどう向き合っていくか、を考察した本。身近だと思っている台湾について、意外に理解していなかったことを気づかせてくれる本だと思います。 まず、「台湾史」という概念自体が新しい概念であること、という意外性に驚かされます。説明を読めばなるほどと思いますが、1987年の戒厳令解除までは「中華民国史」という大陸の漢民族の歴史が教えられてきました。台湾には原住民(16部族。本書でも説明されますが、台湾では差別的意味合いはありません)、漢民族(本省人、客家人、外省人)が住んでおり、原住民はオーストロネシア語族です。漢民族の移住は16世紀後半からであり、清、大日本帝国、大陸から逃れてきた中華民国と支配者が続きます。著者は民主化以降、台湾の「台湾化」が始まったと記しています。 台湾の言語について、単純に発音の違いはあっても中国語なのではないか、と思っていましたが、著者によれば、本来、台湾語(本省人)、中国語(外省人)、客家語(客家人)、原住民諸語(原住民)とエスニシティで分かれているようです。台湾は100年近く外来者による支配により他者の言語を押し付けられてきた歴史があり、言語についても政治性を帯びてしまうということです。「台湾語」を始めとする本土語は「台湾らしさ」を象徴するものであり、公の場で何語を話すのか、ということ自体が意味を持つという状況については全く認識していませんでした。 こうした歴史や言語の状況を踏まえ、後半では「台湾らしさ」を考察します。日本人や中国人といった他者との対比から形成されてきたものから、他者の文化的影響も包摂したあり方が「台湾らしさ」なのではないか、というのが著者の主張するところではないかと感じました。 【目次】 はじめに 第一章 台湾へのまなざし 第二章 台湾のはじまり 第三章 その言葉はだれのものか──言語をめぐるカルチュラル・ポリティクス 第四章 「台湾らしさ」とはなにか──抵抗の諸相 第五章 「台湾らしさ」とはなにか──包摂の諸相 終章 「家族」としての台湾 あとがき
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台湾在住の在野の人の本。著者名を見ると台湾人のように見えるが日本人のペンネームのようである。 近くて遠い国、台湾。台湾には2度ほど渡航したことがあるが、少し日本語が通じたり、コンビニでお弁当やおにぎりや日本の駄菓子が売られていたりとなんとなく日本っぽい要素のある国だという印象だっ...
台湾在住の在野の人の本。著者名を見ると台湾人のように見えるが日本人のペンネームのようである。 近くて遠い国、台湾。台湾には2度ほど渡航したことがあるが、少し日本語が通じたり、コンビニでお弁当やおにぎりや日本の駄菓子が売られていたりとなんとなく日本っぽい要素のある国だという印象だった。歴史を振り返れば日本による統治が50年も続いたのだから日本の残滓を見かけるのは当然である。 さて、この本は台湾人にとって台湾的とはどういうことかについて考察しまとめたものである。歴史を紐解けば統一支配層のいない原住民の集団のころ、中国の明の影響が強かった時代、オランダがやってきた時代、日本が占領していた時代、国民党の時代、民主化の時代と経てきたので、台湾的の中に原住民的も中国的も日本的も中国的も含まれるのは当然である。 またあらゆることが政治的な色彩を帯びてしまうとはまさに慧眼で歌を歌っても北京語なのか台湾語なのかで立場を表明することになってしまう。 著者は台湾在住で台湾人の奥さんと娘を持つので、台湾の習俗に詳しいので、民衆から立ち上がる芸能がいかにして花ひらいたのかということについても言及されておりとても興味深く読めた。また、スビヴァクやサイードやアーレントを引きながら、他者の眼差しについても深く洞察することを、忘れていない。 日本と同質なものも異質な物を含む台湾文化を理解し、付き合うことで日本文化も日本人も拡張されるであろうという願いが強く伝わってきた好著であった。 再読したいのだが図書館の返却日が来てしまった。
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