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虚栄の市 汚れた土地 冬の神話 小林信彦初期長篇集成
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虚栄の市 汚れた土地 冬の神話 小林信彦初期長篇集成

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虚栄の市 汚れた土地 冬の神話 小林信彦初期長篇集成

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 2025/06/09
JAN 9784336077493

虚栄の市 汚れた土地 冬の神話

¥5,280

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2025/10/03

50年前の中学生の時、図書館でオヨヨ大統領に出会った。こんな面白い小説を読んだことがなかった。学校の図書館で大人向けを見つけ、更にハマった。 以来、ずっと大好きな作家。 喜劇のこと、映画のこと、小説のこと。沢山のことを教わった。 さて、本書に収録されている3作品の名前は、ずっと...

50年前の中学生の時、図書館でオヨヨ大統領に出会った。こんな面白い小説を読んだことがなかった。学校の図書館で大人向けを見つけ、更にハマった。 以来、ずっと大好きな作家。 喜劇のこと、映画のこと、小説のこと。沢山のことを教わった。 さて、本書に収録されている3作品の名前は、ずっと目にしていたが、小説自体は見たことが無かった。ことに「汚れた土地」は作者自身が復刊を断っていたとのこと。 ・虚栄の市 作家、映画評論家、編集家、大学教授たちの面々が一発当てようと奮戦したり、他の人間の足を引っぱろうと動き回る群像劇。誰一人、真面な登場人物がいない。特に野性的な作風でデビューした有賀と彼の後釜を狙うコラム書きの天野が中心。 「第九芸術の夕べ」でこうした面々を集めようとする試み。著者の「夢の砦」を思い出す。あちらは純真な主人公の理想だったけど。 登場人物の由利、植木の名にアレと感じる。親交のあった喜劇役者の名を使ったのかな。 後書きに盗作問題のモデルについても書かれている。当時のことは子供だったので判らないが、納得する部分もある。 才能もなく、軽薄な面々に対して、社会からまだ認められない著者の恨みが満ち満ちている。 ・汚れた土地 以前は隠蔽された作品ではあるけれど、ほぼ同じ主題の短編を読んだことがある。登場人物はもっと少なかったけど。著書は就職に失敗し、親戚関係の二世の経営する不動産屋に勤務し、同社の不渡りの後、江戸川乱歩の依頼でミステリーマガジンの編集者になることは当方の頭にある。 こちらもマトモな人間がいない。主人公も無職の恐怖を胸にズルく立ち回ろうとする。事実に近過ぎるのが欠点という後書きもあるが、ヒヤリと感じ入る部分がある。 ・冬の神話 割と最近読んだ小説で女性の登場人物が本書を読むシーンがあった。透明な文体と記されていたと思う。どの本だったんだろう。 戦時の集団疎開でのイジメを描いた作品。24時間の逃げ場の無さ。かつての暴力による支配者は勢力を失うが、新しいものが地位を変わり、日本自体も敗色濃厚になり、まったく救いがない。 そして終幕の悲劇には言葉がない。 殺伐とした物語3篇。後の作品のようにギャグがあったら印象が違ったかもしれない。

Posted by ブクログ