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ムーア人による報告 エクス・リブリス
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ムーア人による報告 エクス・リブリス

レイラ・ララミ(著者), 木原善彦(訳者)

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ムーア人による報告 エクス・リブリス

4,620

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2025/06/03
JAN 9784560090961

ムーア人による報告

¥4,620

商品レビュー

5

3件のお客様レビュー

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2025/09/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

これ読む前にラス・カサス読んでたんで、インディオは純粋無垢で疑うことを知らず、そこにつけ込む悪虐非道なスペイン人征服者ってイメージは持ちつつ、そんな素直に殺されるか?と思ってたんで、ちょうど良かった。もちろん征服者が悪虐非道なのは間違いないねんけど、インディオもそれなりに抵抗したりしてる。まぁ当たり前やけど。 で、白人と付き従っていた黒人奴隷が危機の中で生き残るために協力関係を築くんやけど、白人の世界に戻った時に奴隷にして仲間との関係が…ヒドい話と思う反面、自分が白人の立場でもそうなるかと考えると重い。

Posted by ブクログ

2025/09/08

ムーア人のムスタファは商売として奴隷も扱っていた そんな彼が奴隷に身を落としスペインの探検隊に追従することになる 未開の地に降り立った探検隊は金のかけらとインディオの奴隷化の野望を持ち進んでいくが 自分の思うようにしようとする傲慢さ 自分達の暮らしが突如として踏みにじられる理不尽...

ムーア人のムスタファは商売として奴隷も扱っていた そんな彼が奴隷に身を落としスペインの探検隊に追従することになる 未開の地に降り立った探検隊は金のかけらとインディオの奴隷化の野望を持ち進んでいくが 自分の思うようにしようとする傲慢さ 自分達の暮らしが突如として踏みにじられる理不尽さ ムスタファが選んだ最後の道は 読み応えがあった

Posted by ブクログ

2025/09/02

すごい物語を読んだ はい、というわけで久々の「発掘王への道#12」です! *「発掘王への道」とは、世間にあまり知られていない作家さんの著作を読んで、後で有名になったときに鼻高々になるための個人企画です まずは、作者のレイラ・ララミさんについて レイラさんは1968年モロッコ生...

すごい物語を読んだ はい、というわけで久々の「発掘王への道#12」です! *「発掘王への道」とは、世間にあまり知られていない作家さんの著作を読んで、後で有名になったときに鼻高々になるための個人企画です まずは、作者のレイラ・ララミさんについて レイラさんは1968年モロッコ生まれ、母語はアラビア語、小学校からフランス語を習い、モロッコのムハマンド五世大学(英語専攻)を卒業後、イギリスで言語学修士、アメリカで言語学博士を取得、現在はカリフォルニア大学で創作を教えているとのこと 北アフリカにルーツのある人なんやね ちなみに、わいがこの本を手に取ったのは、先日読んだサン=テグジュペリの『人間の大地』にムーア人が登場してて、ムーア人に興味が湧いた状態で、図書館の新刊の棚にあった本作と目が合ったからなんよね ムーア人というのはヨーロッパの人たちから見た北西アフリカのイスラーム教徒の呼称だそう 『人間の大地』では、砂漠で墜落(遭難)したヨーロッパ人を皆殺しにしちゃう野蛮人みたいな描かれ方をしてたね 怖っ はい本作ね 1528年、スペインの征服者であるナルバエス率いる探検隊が、現在のアメリカはフロリダ州と思われる場所に上陸、インディオの小さな村で小さな金塊を発見したんだけど、欲に駆られ、金の出所と思われる都市を探し始めるのね だけど探検隊は、病気や物資不足、人肉食(!)、部族の襲撃で壊滅 数百人いた探検隊の中で生き残った四人のうちのひとり、黒人奴隷のムスタファによって、彼の半生と探検の道のりが語られるというもの いやーもう、むがーなのよ、マジむがー キジムナーそれは沖縄の妖怪だし今いらない もう冒頭から腹の立つ描写が続くんよ 探検隊がインディオの集落に着くとまず書記官が巻き物を読み上げるんだけど、それがほんとキジムナー違うマジむがーなのよ 簡単に言うと 「今日から、ここは神様のものです。良かったね。そして神様の代理人の教皇と王と王妃が支配します。神様が言ってるんだから受け入れてね。もし逆らったらお前らみんなボコボコにして、女子供は全員奴隷ね。しょうがないよね、神様を受け入れないお前らが悪いんだから」みたいなこと しかもこれ当然インディオたちには言葉通じてないからね 一方的に宣言して、せっかくこっちは友好的に支配者になってあげたのに、あいつら神様に逆らうだもんってなノリ んでがーっとやっちゃう 銃とか撃っちゃう ほんと、だから神様って嫌いやねん そんな不条理が延々と続くのよ だけどすごいのよ 物語の持つ”力”を感じられる一冊!

Posted by ブクログ