商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ほるぷ出版 |
| 発売年月日 | 2025/05/22 |
| JAN | 9784593105489 |
- 書籍
- 児童書
ぼくのすみっこ
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ぼくのすみっこ
¥1,980
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
部屋のすみっこに、カラスの子がやってきて、自分だけの落ち着くすみっこに、少しずつ自分の好きなものを運んで、とても素敵なすみっこにしていく。 あと、なにがいるかな?と少し壁を明るくしているうちに全体にまで…と立派なアート作品のよう。 仕上げも凄いね!「やあ、こんちは!」と挨拶でき...
部屋のすみっこに、カラスの子がやってきて、自分だけの落ち着くすみっこに、少しずつ自分の好きなものを運んで、とても素敵なすみっこにしていく。 あと、なにがいるかな?と少し壁を明るくしているうちに全体にまで…と立派なアート作品のよう。 仕上げも凄いね!「やあ、こんちは!」と挨拶できるなんてね。 特別なすみっこの出来上がり!!! 見開きでひとつの絵が完成する工夫も凄い。 カラスの子が無言で部屋を作る姿に一生懸命さを感じ、「おおきくなったね」と植物の成長にも目を向けるさりげなさもとても良かった。
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「すみっこ」という言葉を聞いて、昔は表舞台と対照的であるかのようなネガティブなイメージもあったのだが、「すみっコぐらし」というキャラクターも今ではあるように、人それぞれによって、その捉え方は大きく変わってきたのではないだろうか。 そして、この絵本の場合、韓国の絵本作家「ジョ...
「すみっこ」という言葉を聞いて、昔は表舞台と対照的であるかのようなネガティブなイメージもあったのだが、「すみっコぐらし」というキャラクターも今ではあるように、人それぞれによって、その捉え方は大きく変わってきたのではないだろうか。 そして、この絵本の場合、韓国の絵本作家「ジョオ」が、空間の中でいちばんすみっこが好きなことから、「もしも、彼の作品にいつも登場するカラスの子に、小さなすみっこをひとつ与えてみたら、いったいどんなことが起こるのか?」というお話を展開させることで、作家自身が何を伝えたいのかということも実感できた、本書はすみっこから大きく広がる自分の居場所(アイデンティティ)の素晴らしさを教えてくれたのだと思う。 縦に長いサイズの絵本を見るのは、イブ・スパング・オルセンの「つきのぼうや」以来ではないかと思い、そちらは月から地球の地上まで舞い降りていく様を再現した面白さがある一方で、本書は個性的な訳あり物件のような、天井が見えないほどに高さの際立つ部屋を用意し、ほぼ同じ視点で展開されることによって、定点カメラで観ているような部屋の様子が少しずつ変化していく面白さがある。 そして、本書の特筆すべき点として、ブクログの作品紹介にもあるように、本書のノド(綴じ目)に部屋のすみっこが来るような独特な構図があり、そうすることによって、見開きを広げたとき、ちょうど部屋のすみっこの角度が90度になることでカラスの子の部屋が立体的に再現されることから、まるで読み手もそこで一緒に寛いでいるような没入感があって癒される。 最初は何も無かった部屋に、まずはソファベッドをすみっこに置いたカラスの子は、その後、本棚と丸いラグマットとライトスタンド、そして友達とも思える小さな芽の出た鉢植えを一つと、それに水をかけるじょうろを置いて寛いでみると、おっ、これだけあればもう充分とも思えそうな、シンプル・イズ・ベストな部屋が完成した中、何かが足りないなと思っていたら、そうそうミュージックプレイヤーだったと、このラインナップには私もこうしたいと思わせるくらい好みが似ている上に、そこには必要最小限の物しか無いからこそストレスを感じないのではないかという、すっきり感もきっとあるのだと思う。 また、白さだけが目立っていた壁も、ページを捲るごとに少しずつ華やかになっていくことで、なぜ本書を縦長のサイズにしたのかにも肯けるものがある一方で、終盤にカラスの子が「まだ なにか たりない」と手を加えたことは、すみっこを特別な場所にしながらも、その子自身の世界を更に大きく広げてくれるきっかけとなった、それら一連の行動を全て含めて、その子のアイデンティティなのだろう。 ジョオの描く、光の存在も素朴なやわらかさを放つ繊細な色鉛筆の絵は、タイトルの書かれた本が後の展開の伏線になっていることや、ある作業の時には大事なものたちを守るためにカバーをちゃんとかけてあった、そんな細やかで丁寧な描写には、絵本の中に本物を作り出したい思いや優しさに満ちているようで、それはカラスの子の背伸びしない自然体の描写も同様で、そんなささやかな生き方に幸せを見出すことへの共感や、愛らしいカラスの子の描写には、みやこしあきこさんと雰囲気が似ている部分もあって、これからも注目していきたい。 ここからは私事になり、実は「ほんやくすると」で1500回目のレビューとなっていたのですが、そこではお話に登場するキャラクターからの手紙という特別な形式で書きたくて、そうした余計なものを入れたくなかった為、ここで書かせていただきました。 最近、ブクログで嫌な思いをすることも多くなってきた中、何年も前から変わらずに、ずっと私のレビューを読んで下さる方々が大きな支えとなっており、感謝してもしきれません。いつもありがとうございます。 元々、私は自分自身がマイノリティでアウトローな人間であることを自覚していて、決して多くの人たちと共感することはできないんだろうなということを、より実感しつつある今日この頃に於いて、今後は気心の知れた方々と細々とやっていきたい思いが強くなっております。 かといって、別に自暴自棄とか卑屈になっているわけではなくて、ただ誰にも媚びるつもりはないし、私という人間性を妥協することは決してないということです。 それとは別に、私の目線で素敵だと思える絵本を広めたい気持ちや、どれだけ時間がかかろうとも自分自身が納得できるレビューを作成することは、これからも変わらずに続けていきたいと思います。
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ほぼセリフがない場面が多く、すみっこからどのような広がりがあるのか、想像力をかき立てられます。絵が素敵です。 〇未就学児~
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