商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 産業編集センター |
| 発売年月日 | 2025/05/22 |
| JAN | 9784863114432 |
- 書籍
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遺骨と祈り
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遺骨と祈り
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商品レビュー
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福島、沖縄、ガザ 安全な所にいる私たちの無関心が、虐げられて苦しんでいる人びとを踏みつけるのだ。 「自分たちは大丈夫だから」と何もしないことが、何もしない政府を守り、被害は止まらないし、改善されない。 もういい加減、声を上げていかなければ。 p105「これは人間の尊厳の問題で、...
福島、沖縄、ガザ 安全な所にいる私たちの無関心が、虐げられて苦しんでいる人びとを踏みつけるのだ。 「自分たちは大丈夫だから」と何もしないことが、何もしない政府を守り、被害は止まらないし、改善されない。 もういい加減、声を上げていかなければ。 p105「これは人間の尊厳の問題で、人数が一人だから二人だからという問題じゃないですよ。たとえたった一人であったとしても、あなたには声をあげる権利があるんです。一人の利益のために全体の利益を損なうなという人がいますけれど、そんなの関係ない。一人の人間を大切にできないのに、社会を大切にできるはずがないんですよ」 p140 大熊未来塾に参加した若者の多くは、もとよりこうした社会問題に関心を持っていながらも、いざ誰かと共有しようとすると、「意識高い系?」と揶揄されたり、そもそも話せる相手がいなかったりといった悩みを抱えているようだった。このつながりを通じ、「ひとりではない」と感じられたという声がそれぞれから寄せられた。 p252 踏まれている側が「もっと怒れ」とたたみかけられるのは今に始まったことではない。原発事故後にも、「福島の人はもっと怒れ」という言葉が飛び交ったが、その持つ意味は、「他人事」でしかないだろう。こうして「踏んでいる側」が無自覚であることそのものが、暴力なのだった。
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パレスチナ/イスラエルのことを学んでいると、日本の沖縄や原発問題があがってくる。そこには、しわよせや負担を弱い立場に無理やり押し付けて利益を搾取するという同じ構図がある。 植民地主義だ。本の中では太平洋戦争中に日本が占領した東ティモールが登場する。 先日、長生炭鉱の遺骨が発掘さ...
パレスチナ/イスラエルのことを学んでいると、日本の沖縄や原発問題があがってくる。そこには、しわよせや負担を弱い立場に無理やり押し付けて利益を搾取するという同じ構図がある。 植民地主義だ。本の中では太平洋戦争中に日本が占領した東ティモールが登場する。 先日、長生炭鉱の遺骨が発掘されたことも、この本を手に取る契機となった。 遺骨あるいは自分の体は、誰のものなのだろうということを考えていた。 読んだいま思うのは、たとえこの体が誰のものでもなくとも、「会いたい」「帰ってきてほしい」という気持ちを政治が阻むのは違うのではないか、ということだ。 政治は、生活(命)のためにあって、その逆ではないことを確認し続けなければならない。
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おりしも山口県宇部市のりしも山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」の坑道で 遺骨が発見されたとのニュースが流れていたそのさなかにこの本を読んだ。 大東亜戦争の最中で、多くの朝鮮人が炭鉱で労働を強いられ、水没事故で彼らを 救済することなく坑道をふさいでしまった、生き埋めになった方々の遺...
おりしも山口県宇部市のりしも山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」の坑道で 遺骨が発見されたとのニュースが流れていたそのさなかにこの本を読んだ。 大東亜戦争の最中で、多くの朝鮮人が炭鉱で労働を強いられ、水没事故で彼らを 救済することなく坑道をふさいでしまった、生き埋めになった方々の遺骨。 安田菜津紀さんのこの本にはこの話は出てこない。 出てくるのは東日本大震災で津波にのまれた方々の遺骨、 米軍沖縄上陸で、本土の盾とさせられた沖縄の方々の遺骨、それも、 辺野古の埋め立ての土にされようとしている場所の。 さらには今も続くガザ紛争の被害者の遺骨、、、イスラエルの戦争犯罪。 正直言うと私は遺骨の在り方、保存の仕方については複雑。 遺骨、というより、それを守る墓に対してだが。 墓ばかり増えては、その土地の管理も大変だし、何より遺族がしんどい、と思う。 先祖代々、ならまだしも、核家族化でどんどん分散、しかも少子化。 墓守の負担は重くなるばかりだ。いや、先祖代々でも、子供が東京に出れば一緒。 墓を守る、骨を守る、ことの意味を考えさせられる。 形などいらない。亡くなった方は心の中にいる、そう思いたい。 それを忘れがちなために形を残す、墓を残す。しかしそれが負担、、、 散骨でも樹木葬でもいいように思う。 が、今回の本の遺骨は別。百歩譲って震災は人間ではどうにもならないが、 戦争がらみはそうではない。人為的に、望まない死に追い込まれた人たちは、 少なくとも遺族のもとに戻すべきだ。その後どうするかは遺族次第としても。 国の責任は大きい。 長生炭鉱についてはまだ国は何もしていない。 骨が見つかったら、、がいいわけだったが、ボランティアの力でこうして見つかった 以上、動いてもらわなくてはいけない。動く義務がある。 遺骨、、死そのものだ。つまり生そのもの。 軽んじられていい命などどこにもないはず。 プロローグ 第1章 2018年2月 パレスチナ 第2章 2019年2月 福島 第3章 2020年6月 福島 第4章 2021年4月 沖縄 第5章 2022年1月 福島 第6章 2022年4月 沖縄 第7章 2023年1月 福島 第8章 2023年10月 東京 第9章 2023年12月 パレスチナ 第10章 2024年2月 福島 第11章 2024年6月 沖縄 第12章 2024年8月 東京 第13章 2024年9月 東京 第14章 2024年11月 福島 エピローグ
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