商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/05/13 |
| JAN | 9784041146880 |
- 書籍
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海風クラブ
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4.5
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『少年があの犬を見かけて既に三日になる。巨人ダナマイもこの三日間ずっと、彼らを注視し続けている』―『第一章 初秋』 切れぎれの不連続に流れる時間。埋もれてしまった過去の日常の記憶。呼び起こされる郷愁。 故・天野健太郎翻訳による「歩道橋の魔術師」「自転車泥棒」以来、呉明益を読ん...
『少年があの犬を見かけて既に三日になる。巨人ダナマイもこの三日間ずっと、彼らを注視し続けている』―『第一章 初秋』 切れぎれの不連続に流れる時間。埋もれてしまった過去の日常の記憶。呼び起こされる郷愁。 故・天野健太郎翻訳による「歩道橋の魔術師」「自転車泥棒」以来、呉明益を読んで思うことはいつも同じ。翻訳された順番に読んでいるので「複眼人」が翻訳された時に少し驚いたけれど、台湾の自然と固有の民族、そして超人的な存在、というのもこの作家を特徴付ける要素だろう。 作家による解説というのは翻訳書では滅多お目にかからないけれど、本書では執筆の経緯や描かれた事実などについて著者自らの説明が巻末にある。その中にこのような言葉がある『もし読者から、これは環境小説なのか?と訊かれたら、私はこう答える。これは小説である』。作家がわざわざそんなことを言うのは、恐らく「複眼人」や「雨の島」で描かれた内容が、どちらかと言えば環境派と呼ばれる人々の共感を得やすい内容であったからではないかと推察するが、作家の理想とする世界がどうであれ作品としては、単純に環境破壊を凶弾するとか、自然に対する畏怖を持てとか、というメッセージがある訳ではないと自分は思う。ただし、そういう気持ちを持っている人々を丁寧に扱っている、ということは事実としてあるだろうけれど。本書で描かれる「原住民」とセメント工場建設を巡る話も、単純に捉えることはできないような描かれ方をしている。 そんなことを考えてしまうのは、生前、天野健太郎が先行する「眠りの航路」や「複眼人」ではなく「歩道橋の魔術師」を選んだのは何故なんだろうか、という思いがあるから。並べてみると、日台の複雑な関係が綾となって描かれている「眠りの航路」や超人的な存在が登場する「複眼人」に比べて、「歩道橋の魔術師」は台北の商場が舞台ではあるものの、誰でもすっと入って行き易い小説だなと思う。しかしその後に翻訳されたもの、そして本書を読んで改めて思うのは、呉明益という作家を特徴付ける自然との関りや超人的な存在、そして台湾の先住民族という要素は既に初期の段階からずっと存在していたのだなということ。翻訳された順番で「複眼人」や「雨の島」を読んだ時には作風が少し変わったなと思ってしまったものだけれど、それはこちらの勝手な印象だったという訳だ。 本書には複数の登場人物が主役級に登場するが、誰一人として起承転結のある物語を紡がない。多少もどかしさも感じるような関係性が描かれるのだけれど、『この小説で書いたのは本当にあった出来事だが(遠い歴史でもなければ、近い未来でもない)』と作家が明かすように、安直な物語に矮小化させることのできない事象が、実は描かれている。その切れぎれのエピソードの書かれていない繋がりをどう読むかは読者に委ねられているけれど、そのようなことに思い至るという行為こそ作家が期待していることなのかも知れない。その意味では、確かにこの本は小説ではあるけれど、倫理や他者に対する畏怖というようなものを考えさせられる哲学の書でもあるのかも知れない。
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台湾の巨人が住むとされる田舎町が開発され抵抗するも時代の波にのまれてしまうようなお話。あまりあらすじはよくわからなかったけど、自然も大事で、でも生きていくためには産業やお金も必要で・・という葛藤が描かれていたのかな。巨人の存在が哀しげだった。
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まず、ルドンから着想を得た表紙の絵に惹きつけられました。 台湾の土着の民族が漢民族や日本人達によって搾取され追いやられていく様子が、山に住むという伝説の巨人の終焉と絡めて壮大な物語になっている。 最初の2人の子供の出会うシーンはとても良かった。だんだんありきたりの展開になって少し...
まず、ルドンから着想を得た表紙の絵に惹きつけられました。 台湾の土着の民族が漢民族や日本人達によって搾取され追いやられていく様子が、山に住むという伝説の巨人の終焉と絡めて壮大な物語になっている。 最初の2人の子供の出会うシーンはとても良かった。だんだんありきたりの展開になって少し残念。 過去や現在が入り乱れ沢山の登場人物がそれぞれの人生を語り名前が変わったりするので、ごちゃごちゃして紛らわしかった。訳者さんの後書きで工夫されたところだと思うけど、読みづらかった。
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