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傾いた地平線 P+D BOOKS
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傾いた地平線 P+D BOOKS

眉村卓(著者)

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傾いた地平線 P+D BOOKS

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2025/05/08
JAN 9784093525107

傾いた地平線

¥770

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2025/11/08

傾いた地平線/眉村卓 #読了 映像化も多い人気SF作家、眉村卓さんが1980年代に上梓されたパラレルワールドもの。 SFですがある部分ではサラリーマン小説とも読め、パラレルワールドの分岐をこの小説で現出するさまざまな立場での47歳の男性としての主人公の分岐と状況対応としても楽しめ...

傾いた地平線/眉村卓 #読了 映像化も多い人気SF作家、眉村卓さんが1980年代に上梓されたパラレルワールドもの。 SFですがある部分ではサラリーマン小説とも読め、パラレルワールドの分岐をこの小説で現出するさまざまな立場での47歳の男性としての主人公の分岐と状況対応としても楽しめる。物語の作り方の旨さは白眉でした。

Posted by ブクログ

2025/05/13

 日常を歩いていたはずの男がさまよいこんでしまったのは、ありえたかもしれない自分の別の人生だった。ということで本作は無数に分岐された世界の様相を描いたいわゆるパラレルワールドものの一作です。  SF作家の上村徳治がある日、A新聞社のビルのエレベーターを出ると、異変に気付く。十七...

 日常を歩いていたはずの男がさまよいこんでしまったのは、ありえたかもしれない自分の別の人生だった。ということで本作は無数に分岐された世界の様相を描いたいわゆるパラレルワールドものの一作です。  SF作家の上村徳治がある日、A新聞社のビルのエレベーターを出ると、異変に気付く。十七年前に辞めた会社の前に来ているのだ。その会社はA新聞社のビルにはないはずなのに。上村が踏み入れてしまったのは会社を辞めずに、その会社で次長になっているもうひとつの自分がいる世界だった。  何より印象的だったのが、元の世界に戻りたい、という思いはありながらも、踏み入れる世界にも日常の営みがあることを感じて、淡々と静かに受け入れていく語り手の姿でした。あくまで日常の地続きに非日常が存在する。後半はディストピア的な世界観が広がっていき、意外な展開も見せるのですが、派手なインパクトで胸を鷲掴みしてくるというよりは、全体的にはしみじみと胸に染み入ってくるような作品でした。

Posted by ブクログ

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