商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2025/04/01 |
| JAN | 9784004320630 |
- 書籍
- 新書
ケアと編集
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ケアと編集
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商品レビュー
4.2
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著者の白石さん「政治ってなんなんですかね」 精神科医の中井久夫さん「殺さないことですよ」 回想のこのやりとりに感銘を受けた。 中井さんの含意は、正確にはわからないけれど、いろいろな意味に取れそうな気もするし、シンプルなことなような気もする。 中井久夫さんの本、読みたいと思い続け...
著者の白石さん「政治ってなんなんですかね」 精神科医の中井久夫さん「殺さないことですよ」 回想のこのやりとりに感銘を受けた。 中井さんの含意は、正確にはわからないけれど、いろいろな意味に取れそうな気もするし、シンプルなことなような気もする。 中井久夫さんの本、読みたいと思い続けて何年も経っている。 読まねば。 この本は名シリーズ『ケアをひらく』の編集者白石正明さんが、今まで編集した本とその著者との交流を振りかえるブックガイドの側面もありつつ、「ケア」の重要性と、「ケア」と自身の生業である「編集」の相似点を並べる。 べてるの家の向谷地生良さんの本も、熊谷晋一郎さんの本も読みたいな。 読みたい本が、ブクログに登録しているだけでも8800冊以上もある。 絶対読めない〜 そろそろ読む本を吟味したほうがいいのかな、と思う今日このごろ。
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とにかく、そうだ私はこんなことがしたかったんだ、私が目指すのはここなんだ、と思えることのオンパレードで、自分でもなんでこんなところで泣けてくるのかわからないような(そしてそれは実際、後で読み返してみても、その部分の何が私に涙をもたらしたのかが全くわからないような)箇所で、心震わせ...
とにかく、そうだ私はこんなことがしたかったんだ、私が目指すのはここなんだ、と思えることのオンパレードで、自分でもなんでこんなところで泣けてくるのかわからないような(そしてそれは実際、後で読み返してみても、その部分の何が私に涙をもたらしたのかが全くわからないような)箇所で、心震わせられる体験が続く。 支援の場でよく言われる「ありのままでいい」という言葉が、その「ありのまま」すらさらに超越して、ありとあらゆるその人に関する全てを許すというケア。それを実践しているべてるの家。 そうだった、そうなんだ、これなんだという思いが止まらない。 「治療」という名目で改変するのが医療、それ自体には手をつけずに周囲を、環境を改変するのがソーシャルワーク、そしてケアであると。医療も福祉も通ってきた私にとって、納得すぎるこの言葉。さらに著者は、理解されることは最大のケアだと言い切る。 この言葉を聞けてよかった。私が知りたかったのはそこだ。それでいいのかどうか、確かめたかったのがそこだ。 著者が編集している〈ケアをひらく〉のシリーズは、好きで結構な数を読んでいる。 巻末で参考文献として挙がっている本も、既読ものが多い。そして、とても感銘を受けたものばかり。 著者が編集に向き合うとき、それはまさに「それ自体」には手を加えず、「周囲」を変えて「それ自体」がもっとも活きる形に整えていくというケアの手法に他ならない。 変えるのは環境。本人はそこに存在しているだけでもう十二分に価値がある。どうやってそこにいるか(評価)ではなくそこにいる(存在)そのものが価値。 このことを肝に銘じて、また明日から人に向き合っていこう。 この本は今年のベスト3にいれないとなあ。困ったなー、3冊に絞れない。
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ノンフィクションであり、エッセイであり「ケアをひらく」シリーズのブックガイドのようにも感じた。 自らの、そしてその事物そのものの位相や環境を変えることで世界が変わる。
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