商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2025/04/17 |
| JAN | 9784006033538 |
- 書籍
- 文庫
丸刈りにされた女たち
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
丸刈りにされた女たち
¥1,166
在庫あり
商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
1944年の解放は何万人ものフランスの女性とって、悪夢の始まりだった。1944年から1945年にかけて断続的に行われたépuration sauvage(野蛮な追放)で、少なくとも2万人のフランス人女性が頭を丸刈りにされた。祖国を占領されるという屈辱を受けた男たちのフラストレーシ...
1944年の解放は何万人ものフランスの女性とって、悪夢の始まりだった。1944年から1945年にかけて断続的に行われたépuration sauvage(野蛮な追放)で、少なくとも2万人のフランス人女性が頭を丸刈りにされた。祖国を占領されるという屈辱を受けた男たちのフラストレーションに対する一種の償いとして、同じ戦争の被害者である自国民の女性をスケープゴートに髪を切り、半裸にし、タールを塗り、町中を連れ回し、石を投げ、時には殺した、ドイツ兵と寝た水平的協力(Collaboration horizone)者という罪で。個人的な怨恨による嘘の告発で濡れ衣を着せられた者も多くいたという。著者はこれらの女性にインタビューを試みようとするが、忌まわしい記憶を消し去りたい女性たちから拒絶され、僅か2名からしか話を聞くことは出来ない。読み終えた後、NHKの映像の世紀「ヨーロッパ2077日間の地獄」の中でドイツ協力者とされた女性たちが丸刈りされトラックの荷台に乗せられ、街中を練り歩かされるショッキングで嫌悪感を催す映像が放送された。彼女たちの悲劇の裏で、ドイツの侵攻が始まるとイギリスに亡命し、パリの解放の翌日に帰国したドゴールは英雄として迎えられる。
Posted by 
