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世界を変えた建築構造の物語 草思社文庫
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世界を変えた建築構造の物語 草思社文庫

ロマ・アグラワル(著者), 牧尾晴喜(訳者)

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世界を変えた建築構造の物語 草思社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 2025/04/03
JAN 9784794227782

世界を変えた建築構造の物語

¥1,650

商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2025/07/21

タイトルの通り、建築に関わる技術、発明、構造について、トピックごとに解説した書籍である。建築の歴史は有史から続いており、いつどのようなモノが発明され、それが何を成し遂げたか、印象的な建築物を例に取りながら解説しており、とても面白かった。また、高層建築が造られるようになる前の時代か...

タイトルの通り、建築に関わる技術、発明、構造について、トピックごとに解説した書籍である。建築の歴史は有史から続いており、いつどのようなモノが発明され、それが何を成し遂げたか、印象的な建築物を例に取りながら解説しており、とても面白かった。また、高層建築が造られるようになる前の時代からの驚異的な建築技術にも触れており、学ぶことが多かった。 自身が携わっているIT開発と比較して、「建築」という分野は長い歴史がある分やはり洗練された技術だと感じた。

Posted by ブクログ

2025/06/17

人間の住環境を支える様々な構造物(建築物だけではなく、橋、下水道などのインフラも)について、その素材や工法、構造などの技術がどのように発展してきたのかを描く1冊。 各章ごとに一つのテーマを取り上げ、素材であれば鉄(製鉄法の発展に伴い、建築構造に広く使える鋼が登場するetc)、土...

人間の住環境を支える様々な構造物(建築物だけではなく、橋、下水道などのインフラも)について、その素材や工法、構造などの技術がどのように発展してきたのかを描く1冊。 各章ごとに一つのテーマを取り上げ、素材であれば鉄(製鉄法の発展に伴い、建築構造に広く使える鋼が登場するetc)、土(粘土を使った壁から、レンガの製法の確立、そしてコンクリートの発明など)など、工法ならばシールド(トンネル掘削法の進化)、チューブ構造による高層化(構造の発展だけではなく、エレベーターなど建築の高層化に不可欠な技術の発展も)、ケーソン(水域での工法の進化)などが取り上げられています。また後半には下水道などもテーマとして扱い、日本でいえば建築工学、土木工学、衛生工学などの分野を広く扱っています。 各章の中身は専門的な深さはそれほどでもない気もしますが、一般読者にとっては新鮮に感じる内容も盛りだくさんな印象です。難解な技術的記述は極力控え、その技術が発明された歴史などに重点を置いた内容です。 著者は土木・建築分野では数少ない女性エンジニアなのですが、ニューヨークのブルックリン橋の架橋に際して”女性=数字に弱い、技術に弱い”という現在以上に強固だった固定観念に打ち勝って貢献した女性エンジニアのエピソードが紹介されていたりするのも、本書の切り口の多様性の一面だと思います。 宇宙とか生物など自然科学系の読み物は数多く出版されていますが、工学系中でも建築・土木の分野の読み物はそれほど多くなく、そんな中で本書はこの分野への幅広い興味を喚起する内容でした。高校生ぐらいが本書を読んだら、建築・土木への進路を目指すきっかけになりそうな印象です。

Posted by ブクログ

2025/05/06

主なテーマと重要なアイデア/事実: 建築構造の進化: 材料(粘土、レンガ、コンクリート、鉄、金属)と技術(滑車、クレーン、鉄筋コンクリート、逆打ち工法、チューブ構造)の進化が、建築構造の進歩を推進してきた。 古代の建築は、圧縮力に強いレンガとモルタルに依存していた。 コンクリー...

主なテーマと重要なアイデア/事実: 建築構造の進化: 材料(粘土、レンガ、コンクリート、鉄、金属)と技術(滑車、クレーン、鉄筋コンクリート、逆打ち工法、チューブ構造)の進化が、建築構造の進歩を推進してきた。 古代の建築は、圧縮力に強いレンガとモルタルに依存していた。 コンクリート、特に鉄筋コンクリートの発明は、引張力に強い構造を可能にし、建築に革命をもたらした。「引張力に対して強いという、建設において理想的な特性を得ているのだ。」 鉄骨造、特にチューブ構造は、超高層ビルの安定性を高めることに貢献した。「超高層ビルは、チューブ構造のおかげで一定の高さまで安定している。」 材料の重要性: 適切な材料の選択と使用方法が、構造の強度と耐久性を決定する上で極めて重要である。「良いコンクリートを作るには、この混合物の比率が正しくなければならない。」 コンクリートの品質は、その成分(セメント、骨材、水)の比率によって大きく左右される。 レナガの乾燥と焼成の工程は、その耐久性に大きく影響する。 技術革新の役割: 滑車、クレーン、エレベーターのような技術革新は、建設作業の効率を高め、より高い建物の建設を可能にした。「どんな超高層ビルも、エレベーターがなければ存在しなかっただろう。」 アルキメデスや古代ローマ人は、滑車とクレーンを改良し、建設に活用した。 逆打ち工法のような革新的な技術は、建設時間とコストの削減に貢献した。 エンジニアリングの課題と解決策: 建築家やエンジニアは、常に新たな課題に直面し、革新的なアイデアと技術でそれを克服してきた。 ドームの構造は、コンクリートの引張力の弱さを克服するために、階段状のリングや鉄筋の使用などの工夫がなされた。 地盤条件、特に軟弱地盤や地震活動が活発な地域での建設は、基礎や構造設計に特別な配慮を必要とする。 テムズ川のトンネルやメキシコシティの地下鉄建設は、困難な地盤条件を克服するためのエンジニアリングの創意工夫の例である。 都市化と超高層ビル: 都市化の進展に伴い、より多くの人々を収容するための超高層ビルの需要が高まっている。 超高層ビルは、限られた土地で多くの人々が生活することを可能にする。「香港や上海のような都市では、何十人もの人々にとって40階に住むのは普通の事だ。」 超高層ビルの建設は、より効率的な材料の使用や複合材料の利用を促進する可能性がある。 持続可能な建築: 建築は、環境に配慮した持続可能な方法で行われる必要がある。コンクリートは環境負荷が高いという問題がある。 環境に配慮した材料や工法の開発が求められている。 歴史からの学び: 古代の建築構造や技術は、現代の建築に多くの示唆を与えている。 古代ローマのコンクリートやドーム建築は、現代のエンジニアリングに影響を与えている。 過去の失敗(例:アイビー・ホッジ事件)から学び、より安全な構造を設計する必要がある。 エンジニアリングにおける創造性と直感: エンジニアリングは、単なる科学や数学だけでなく、創造性や直感も重要である。 ブルネレスキのドーム建設は、創造的なアイデアと直感の成功例である。 エンジニアリングは、構造を見て美しいと感じるだけでなく、ノスタルジックな気持ちを抱くことも可能にする。 具体的な例: ブルジュ・ハリファ: チューブ構造と三分割形状の断面を採用することで、驚異的な高さを実現している。 シドニー・ハーバー・ブリッジ: アーチ構造とケーブルを組み合わせることで、大きな引張力に耐えている。 ポンピドゥー・センター: 外殻ブレースフレーム構造を採用し、内部空間の自由度を高めている。 メキシコシティの超高層ビル、トーレ・マヨール: ダンパーを使用して地震の揺れを吸収している。 パンテオン: 無補強のコンクリートドームで、古代ローマ人のエンジニアリングの傑作である。 鉄筋コンクリート: ジョセフ・モルニエが植木鉢のひび割れを防ぐために偶然発見し、建築に革命をもたらした。 テムズ川トンネルのバザルゲットシステム: 汚水処理システムを改良し、ロンドンの衛生状態を改善した。

Posted by ブクログ