商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2025/04/07 |
| JAN | 9784022520470 |
- コミック
- 朝日新聞出版
空色心経
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空色心経
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
般若心経を観自在菩薩が舎利子に説く話と同時進行に、コロナ禍で夫を亡くした麻木あいの心が解けていく様子を描いた本作。作者の実家の宗旨は浄土真宗……それは私の妻の実家と同じ宗旨。法事の際の読経はまるで和風ゴスペルだった。写経でお馴染みの般若心経は、短い経文の中に真理が詰まっている……...
般若心経を観自在菩薩が舎利子に説く話と同時進行に、コロナ禍で夫を亡くした麻木あいの心が解けていく様子を描いた本作。作者の実家の宗旨は浄土真宗……それは私の妻の実家と同じ宗旨。法事の際の読経はまるで和風ゴスペルだった。写経でお馴染みの般若心経は、短い経文の中に真理が詰まっている……気がする(笑)。「羯諦羯諦波羅羯諦~」を読むと、観自在菩薩が智慧との一体化の呪文と言うサンスクリット語の発音どおりに般若心経が読みたくなる。
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とても短い本だけれど、この本の内容が届く人の数はとても多い…と思う。 漫画にも「行間」というものがある。 というか、そう思っている、自分では。 そして、その「行間」の表し方が優れているものが好きだ。作家さんによって色々だけれど、敢えて小さく目立たなく描く人もいれば、線を変えて描く...
とても短い本だけれど、この本の内容が届く人の数はとても多い…と思う。 漫画にも「行間」というものがある。 というか、そう思っている、自分では。 そして、その「行間」の表し方が優れているものが好きだ。作家さんによって色々だけれど、敢えて小さく目立たなく描く人もいれば、線を変えて描く人もいる。描かない人もいる。 そこから伝わることを想像させる…そこに深みがあると思う。 この本は、言ってみれば「行間」だらけ。 逆に言うと読み手の好きなように解釈できる余地が多い。きっと、多くの人の心に、記憶に、残るのではないかな。 おそらくはコロナ禍のことだろうと想像できる。 おそらくはそれによって失った人のことだろう、と想像できる。おそらくは、ワクチンを打つ、打たない…その葛藤もあったはず… 主人公に「向き合う勇気」と「覚悟」を持つこと…その事実へと誘う誘い手に「般若心経」を持ってきているけれど、決して宗教色が濃いわけではない。 その意味を、自分の中で照らし合わせ、答え合わせ、最後までちゃんと自分で咀嚼している。 大事なのは、答え(と言われているモノ)をなぞるのではなく、自分ゴトとして捉え、真面目に考えること。本来、悟りって、そういうことだと思う。 「大丈夫、心はやがてのどかな海にたどり着くから」という言葉の意味が、読後にスッと入り込むと思う。 ぎゃーテー、ぎゃーテー… って、変な響き、って思ってたけど、、、 こんな素晴らしい意味があったのね。 無知って罪。
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私も祖父母を亡くしてから、時間を経るにつれて彼らから得た知見や思い出が血肉になる感覚がある。 まさに私の一部となって命が続いていく感覚は、縁起とか無我の境地って言うんだなと腑に落ちた。(梵我一如的な。) 人生は一切皆苦だし、癒えない傷もあるけど、癒えないなりに心ゆくまで持ち続け...
私も祖父母を亡くしてから、時間を経るにつれて彼らから得た知見や思い出が血肉になる感覚がある。 まさに私の一部となって命が続いていく感覚は、縁起とか無我の境地って言うんだなと腑に落ちた。(梵我一如的な。) 人生は一切皆苦だし、癒えない傷もあるけど、癒えないなりに心ゆくまで持ち続けても良いし、それすらも縁起だから無理に引き剥がさなくて良いってことだな、うんうん。
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