闘う「不可触民」 周縁から読み直すインド独立運動 問いつづける民衆史2

志賀美和子(著者)

• 販売会社／発売会社: 有志舎
• 発売年月日: 2025/04/07
• JAN: 9784908672828

商品レビュー

2025/04/28

インドの「伝統」を収集する基本方針
ヴァルナという4つの身分の枠組み
本来の「カースト」とジャーティ
アーリヤ人種論
先住民ドラヴィダ人をシュードラの地位に貶める
宗教の名の下に正当化された規制・慣習
「不可触民」の土地所有を妨害
自分たちのアイデンティティを構築
インド先住のドラヴィダ人であり仏教徒
ドラヴィダ人としての誇り（アヨーディ・ダーサル）
ブラモン中心的なサンスクリット文化の優位性を揺るがす
社会的・宗教的不正義を告発
平等社会の構築を希求
バラモンでないこと（非バラモン運動）
宗教的な浄・不浄観による空間の区分
「公共の空間」と「利用する権利」の主張
コミュナル政令（カースト対立を指す）
あらゆるコミュニティに門戸を開く学校
掃討労働者と工場労働者の摩擦
自分たちが仕事を停止すれば町全体が機能停止する（ストライキの意図）
「不可触民」が住む小村が放火される事件（プリヤントープ事件）
植民地統治の「宗教不干渉」原則
公共施設（井戸や道路）を使用する権利
世間の心情や慣習に関わる「社会的」な問題（として改革を避ける論理）
不可触民制（Untouchability）の撤廃（ガンディー）
「ハリジャン地位向上行脚」
「死に至る断食」
カースト・ヒンドゥーに反省を促す
宗教的制約を除去するつもりはない（ガンディーの限界）
カースト制度の根絶（ペリヤール）
異カースト間結婚の奨励
「自尊結婚式」
分離選挙権の要求
カースト・ヒンドゥーへの強い不信感と反発
市民として当然の権利
公正なイギリス人に正義を求める
キリスト教に改宗しても「不可触民扱い」
寺院入場権をめぐる対立（ナダール）
差別される側の行動を制限する論理（裁判所）
自己肯定的なアイデンティティ形成の試み（ナンダナール、ティルヴァッルヴァル）