商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文眞堂 |
| 発売年月日 | 2025/03/18 |
| JAN | 9784830952777 |
- 書籍
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文化×地域×デザインが社会を元気にする
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文化×地域×デザインが社会を元気にする
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本書は、地域社会が抱える課題に対し、「文化」を根幹に据え、「地域」の実情に根ざし、「デザイン」の思考と手法を取り入れることで、社会全体を元気にするための新たなアプローチ「文化と地域デザイン学」を提唱し、その理論と実践を探求する書籍です。 はじめに(新川達郎): 従来の地域づくり...
本書は、地域社会が抱える課題に対し、「文化」を根幹に据え、「地域」の実情に根ざし、「デザイン」の思考と手法を取り入れることで、社会全体を元気にするための新たなアプローチ「文化と地域デザイン学」を提唱し、その理論と実践を探求する書籍です。 はじめに(新川達郎): 従来の地域づくり研究における理論と実践の乖離、行政研究中心のアプローチの限界を踏まえ、地域固有の文化や人々の思いの重要性を再認識。アカデミアの縦割りを超えた領域横断的・実践的な研究の場として「文化と地域デザイン学」を構想し、学会設立に至った経緯と思いを述べます。中心は「文化×地域×デザイン」による知の創造と社会実装です。 第2章 日本の文化政策(松本茂章): 20世紀の日本の文化政策が「ハコモノ建設」に偏重し、東京一極集中が進んだ弊害を批判。芸術振興だけでなく、生活文化や地域文化などへ対象を拡大し、中央主導ではなく地域からの自発的な創造性を重視する「地域直視」への転換を提言。文化芸術人材の地域定住支援の必要性も強調します。 第3章 研究の可能性(松本茂章): 「文化と地域デザイン」研究の広がりと可能性を、全国各地の実践例(北海道岩見沢の校舎活用、静岡のホスピタルアート、丹波篠山の黒大豆、石州半紙の原料栽培、阿波銀行の文化支援、大阪の銭湯再生、福岡古楽祭、富山の舞台芸術、福井のフィールドミュージアム、与論島のゲーム開発、仙台の小屋めぐり等)を通して紹介。地域文化が地域デザインの核となり得ることを示唆します。 第4章 ひとりの人生を大切にした地域デザイン: 個々のWell-beingに焦点を当てた実践例を紹介。高齢化ニュータウンにおける「生き方・逝き方」の意思決定支援(マンガ活用ツール開発など)や、病院における患者・医療従事者双方の精神的ケアを目指す「ホスピタルアートプロジェクトしずおか」の活動を取り上げ、個人の尊厳と生活の質を重視するデザインのあり方を探ります。 第5章 地域を元気にする文化産業とデザイン: 地域の文化・資源を活かした産業振興とデザインの事例。兵庫県丹波篠山市の黒大豆栽培(地域ブランド形成、生産者の生きがい、景観形成、シビックプライド醸成)や、石州半紙の原材料(楮)栽培(伝統工芸継承のための持続可能なシステム構築)を通して、地域固有の文化が経済活性化や誇りにつながるプロセスを描きます。「文化的コモンズ」の概念も提示されます。 第6章 地域つくりと文化芸術の関係: 地域づくりにおける文化芸術の多様な役割を探求。大阪市此花区の千鳥温泉(公衆浴場の再生とコミュニティ活性化)、徳島県の阿波銀行(企業の文化活動による社員交流と地域文化継承)、富山市オーバード・ホール(創造拠点としての公立文化施設の試み)などを例に、既存資源の活用、企業の役割、文化施設のあり方を考察します。 第7章 文化を媒介にした地域連携の可能性: (推測) 文化を共通基盤として、地域内外の多様な主体(行政、企業、NPO、住民など)が連携し、新たな価値を創造する可能性を議論。文化イベントやプロジェクトにおける地域間連携、異分野協働による課題解決や相互理解深化などがテーマと考えられます。 第8章 デザイン思考を地域に実装する: (推測) デザイン思考(共感、定義、アイデア創出、プロトタイプ、テスト)を地域づくりに応用する方法論と事例を紹介。住民や多様なステークホルダーを巻き込んだ課題発見・解決プロセス、創造性と実践性を重視したアプローチが中心と推測されます。 第9章 文化と地域デザインを未来へつなぐ: (推測) これまでの議論を踏まえ、文化と地域デザインの今後の展望、持続可能性、未来世代への継承、変化への対応などについて考察。政策、教育、実践への提言が含まれる可能性があります。 終章(新川達郎): (推測) 書籍全体を総括し、「文化と地域デザイン」が社会を元気にするための要点や、実践者・研究者への期待、未来へのメッセージを述べると考えられます。 全体として、本書は学際的・超学際的な視点から、理論と実践を結びつけ、地域固有の文化を尊重し、デザイン思考を活用することで、持続可能で人間中心の豊かな地域社会を創造するための知見と具体的なヒントを提供しています。
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