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ヒモになりたい俺は、ヤンデレに飼われることにした ダッシュエックス文庫
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ヒモになりたい俺は、ヤンデレに飼われることにした ダッシュエックス文庫

端桜了(著者), 吉田ばな(イラスト)

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ヒモになりたい俺は、ヤンデレに飼われることにした ダッシュエックス文庫

836

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2025/03/25
JAN 9784086315920

ヒモになりたい俺は、ヤンデレに飼われることにした

¥836

商品レビュー

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2026/02/23

これは…随分と勢いのある作品かも。所々に荒っぽさは見えるものの、文体の面白さと登場するヤンデレ娘達の個性が凶暴なまでに主張してくる為に愉快に読み進められる作品と成っているね 主人公の彰はヤンデレを引き寄せ、好かれてしまうタイプのようで。それにしたって開始数ページで全校生徒から...

これは…随分と勢いのある作品かも。所々に荒っぽさは見えるものの、文体の面白さと登場するヤンデレ娘達の個性が凶暴なまでに主張してくる為に愉快に読み進められる作品と成っているね 主人公の彰はヤンデレを引き寄せ、好かれてしまうタイプのようで。それにしたって開始数ページで全校生徒から愛される優等生・結がヤンデレ行為に勤しむ様子に遭遇してしまうのは最早天運と表現するのも烏滸がましいレベル てか、彰に正体を目撃されたからって綺麗に切り替えて彼の監禁を目論むのは普通じゃない。……ヤンデレの時点で普通じゃないというのは置いといて、あまりの即断即決思考について行くのは大変 なのに、彰は割とついて行けてるね!というか、折々で結の要求を呑みつつもNGラインは綺麗に躱している。彼はヤンデレを引き寄せるだけでなく、ヤンデレを巧みに利用している様子がその回避力から見て取れるね。ヤンデレ娘達はヤバいけど、彰とてヤバい人間だと見えてくる けど、そんな彰をしてもヤンデレ娘達は制御しきれないわけだ 結も淑蓮もヤンデレタイプである為に思考がアッチへ振り切ってしまっている。なのに冷静な論理は失っていないのは厄介極まりない。二人共彰への愛情で思考は焼き切れているのに、彰からの愛を確保する為の思考は常にフル回転している。それは油断成らない相手 ただ、彰にとって油断の出来ない結と淑蓮は同時に結と淑蓮の二人にとっても全くの油断を許さない構図と成っているのは面白い。結も淑蓮も彰の愛を独占したがっている。必然的に二人は衝突してしまうわけだ。その冷徹な論理の下に そうしたヤバい状況なのに、結と淑蓮に加えて更に正体不明のヤンデレが投入される展開はスリリングというかもはやジェットコースターか何か?と問い掛けたくなるね。てか、本作に登場するヤンデレ娘はどの娘も振り切れ度合いが有頂天すぎて凄まじいな…… どの娘も彰への愛情で狂っているのに分析力は正確なまま。だからヤンデレ娘達が交錯する事で始まるのは疑似知能バトル。第二章の衣笠登場から始まる一連の流れは何度も予想を裏切られたよ… 状況的には彰との関係について結と淑蓮がリードしている。ここから由羅が二人を出し抜いて彰を手にする為にはそれなりの仕掛けを打たなければならない。それが偽者のヤンデレとか真っ黒な弁当箱とか、そういった要素からどう発展するかと思いきや…。いやはや、驚かされましたよ…… そして、驚愕と共に明かされていくのは由羅という少女がヤンデレに至る経緯か 結と淑蓮ってこの1巻時点だと舞台装置的な感じで彰を好いているけど、由羅に関しては真っ当に好きになるまでが描かれたね。勿論、彼女が最初は純朴だったかと言うとそうではないのだけど、孤独と自己否定の極地に居た彼女にとって突如眼の前に降臨した彰はそれこそ救世主のようなものだったろうし、彼に対して過大な感情を向けてしまうのもやむを得ないといった印象 興味深いのは由羅は彰と邂逅した事により孤独から抜け出せた筈なのに、自己否定はそのままだった事や彰への依存が深まった事により、自分の心をより追い詰める方へ向かってしまった点か 由羅の代わりに表に出てきた真理亜なる存在、そして彰への失恋が彼女を追い詰めてしまった訳だ。幼い頃の彼女が欲していたものは既に手に入っていたというのにね 衣笠由羅は大事なものが何かを忘れている。なら、忘れている事を思い出させてやる存在が必要。マリアはそこを上手く埋めてやれる存在と成ったね。てか、包丁を向けられても微笑める友人なんて他に居ないよ… その点は彰も同様だね。彼は一度由良を見捨てはした。けれど、たった千円の借りを返す為だけに彼は戻ってきた。そして由羅が最も忘れていた、というより目を背けていた大切な事実を思い出せた。このような人物も他に居ないと判るもの 逆に言えば、そのような存在が近くに居てくれる由羅はもう幸せ者だと表現しても過言ではない。だからこそ真理亜は己の消滅を選べたのだろうし まあ、それにより極大級のヤンデレが彰を好きで居続ける状況も肯定されてしまった訳だけども(笑) 4章と5章は一騒動終わった後の日常回っぽさがありながら、今の彰にとって由羅が齎した騒動よりもこちらの方が命の危機を感じさせるものだね。ラブコメモノにおいてデートのダブルやトリプルブッキングは時折見かけるものだけど、流石にヤンデレ娘に対してそれをしてしまうのは本当に命取りだと思うんだ ただ、今回の場合はそこに至るまでの工程に幾つもの死亡フラグが転がっていた事を思えば、仕方なかったと言えるのかもしれないけど こうなってくると彰はヒモの未来を選ぶ前に、どうやって死ぬかを選ぶしかなくなる気がするんだけど、彼の人生は果たしてどうなるのだろうねぇ

Posted by ブクログ