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-196℃の願い 卵子凍結を選んだ女性たち
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-196℃の願い 卵子凍結を選んだ女性たち

松岡かすみ(著者)

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-196℃の願い 卵子凍結を選んだ女性たち

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2025/03/21
JAN 9784022520432

-196℃の願い

¥1,980

商品レビュー

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2025/04/23

卵子凍結をした人たちを著者が取材したもの。 色々な事情や背景を持つ女性たちの、卵子凍結に至るまでや思い、その後などが丁寧に書かれている。 卵子凍結はしていないけど、不妊治療で顕微受精を行なった私としても、採卵の過酷さなどはとても共感できる部分だった。一方で、私の場合卵子は採れても...

卵子凍結をした人たちを著者が取材したもの。 色々な事情や背景を持つ女性たちの、卵子凍結に至るまでや思い、その後などが丁寧に書かれている。 卵子凍結はしていないけど、不妊治療で顕微受精を行なった私としても、採卵の過酷さなどはとても共感できる部分だった。一方で、私の場合卵子は採れても凍結胚までいったのは6回の採卵で結局3個だけだったので、卵子凍結をしたからといって安心してしまうのはかなりのリスクだなと思いながら読んだ。 凍結卵子の存在が少子化対策になるかというと、そうではないと思う。東京都のように公費で助成するのは当事者にとっては悪く無いけど、限りある財源で他に優先するべきところはありそう。著者の言うように、若いうちに産んでも顰蹙を浴びなかったり、産んでから普通にキャリアを築ける社会になったらいいのにな。

Posted by ブクログ

2025/04/16

『-196°Cの願い 卵子凍結を選んだ女性たち』の要点 第一章:卵子凍結という選択 卵子凍結は将来子どもを持つ選択肢を保留するための手段 元々はがん治療などによる卵巣機能低下に備える医療行為だったが、近年「社会的適応」として健康な女性も利用 2013年に日本で初めて組織の凍結・保...

『-196°Cの願い 卵子凍結を選んだ女性たち』の要点 第一章:卵子凍結という選択 卵子凍結は将来子どもを持つ選択肢を保留するための手段 元々はがん治療などによる卵巣機能低下に備える医療行為だったが、近年「社会的適応」として健康な女性も利用 2013年に日本で初めて組織の凍結・保存に関するガイドラインが制定 独身女性でも将来の妊娠に備えて卵子を保存可能(「エア妊活」とも呼ばれる) 動機は様々:キャリア優先、パートナー不在、将来の可能性確保など 第二章:卵子凍結の実際 手順:排卵誘発剤投与→複数卵子成熟→採卵→凍結 採卵は経腟超音波法で行われ、麻酔(静脈、局所、全身)を使用 副作用として腹部の張り、痛み、胸の張りなどが起こることがある 重篤な副作用として卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性 卵子の質は年齢とともに低下するが、凍結することで採取時点の質を維持 第三章:卵子凍結をめぐる社会 「ワガママな選択」と見られることもあるが、実際は切羽詰まった状況での決断も多い 少子化対策の観点から議論がある 不妊治療への偏見や誤解が依然存在 企業や自治体による卵子凍結支援の動きも出てきている 高齢出産のリスク(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病など)や、キャリアと育児の両立の難しさも考慮すべき 第四章:それぞれの願いと選択 様々な年齢・職業の女性たちの個人的なストーリー パートナーとの関係性も決断に大きく影響 伝統的な家族観にとらわれない生き方や選択的シングルマザーも 卵子凍結の経験を通して自分の気持ちと向き合うきっかけになった例も 将来への保険として機能する一方、必ずしも出産に繋がるわけではないという現実

Posted by ブクログ