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グローバル社会の哲学 現状維持を越える論理
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グローバル社会の哲学 現状維持を越える論理

押村高(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2025/03/19
JAN 9784622097006

グローバル社会の哲学

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2025/04/13

「グローバル社会の哲学 現状維持を越える論理」要点まとめ 概要 本書は国際政治学におけるリアリズムの限界を指摘し、グローバル化が進む現代において国家中心主義的視点では捉えきれない新たな現実や規範、倫理の出現を考察しています。リアリズム、コスモポリタニズム、民主主義、主権といった概...

「グローバル社会の哲学 現状維持を越える論理」要点まとめ 概要 本書は国際政治学におけるリアリズムの限界を指摘し、グローバル化が進む現代において国家中心主義的視点では捉えきれない新たな現実や規範、倫理の出現を考察しています。リアリズム、コスモポリタニズム、民主主義、主権といった概念を再検討し、グローバル社会における哲学の必要性を提唱しています。 主要テーマ リアリズムの限界と国際政治の変容 古典的・構造主義的リアリズムは国家間の権力闘争とアナーキーを国際政治の本質と捉える 現代では中央政府の強制なしでも国際的な規範やシステムが機能している リアリズムは国内社会と国際社会を峻別するが、グローバル化によりその境界は曖昧化 ウォルツの構造主義的リアリズムは相互依存の深化や規範の進化を十分に捉えられない グローバル社会という新たな視点 世界国家や世界政府なしでもグローバル社会が生成し持続する可能性 「グローバル・ソサエクリアン」という概念:国家や民主主義の枠を超え、地球人全体を視野に入れる グローバル化とインターネットの普及により国境を超えたネットワークが構築 人道的介入や国際刑事裁判所の設立は国家管轄権を超えたグローバル市民権の表れ グローバル化と民主主義の試練 グローバル社会は国境なきグローバル・エリートを生み出している グローバル化により民主的な民意より市場の論理や資本の論理が優先される傾向 人道援助の活発化は国境を越えた共感や連帯に基づく社会行動の可能性を示す 第一次世界大戦後、平和が全人類共通の願いという認識の広がり グローバル公共性の概念と課題 グローバル公共財の保護は人類の急務だが国家主権の制約を受ける コスモポリタニズムとリアリズム・コミュニタリアニズムの対立 ミニマリズムの立場:公共財は「誰かの利益に過ぎない」と批判 新自由主義改革により国家は「公共財の守り手としても無能化」している 主権の新たな思考 EUの統合プロセスは国家主権の概念に変容をもたらした好例 主権を「喪失か保持か」という二分法的な思考と決別する必要性 主権を実在ではなく、知識や理解のディスコースとして捉える視点 ASEANはEU型の統合ではなく「規範の経済」モデルを採用 グローバル化と民主主義の行方 グローバル化は集団的アイデンティティを曖昧にし国民という枠組みを弱化 多様な自己決定の空間(領土型、ID型、近接型など)の可能性 グローバル・デモクラシー運動は先進国市民の声が過剰に反映されるという批判 「受動的な市民」を包摂するメカニズムの必要性

Posted by ブクログ