商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2025/03/19 |
| JAN | 9784334105877 |
- 書籍
- 新書
文化系のための野球入門
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文化系のための野球入門
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商品レビュー
3.7
14件のお客様レビュー
野球というゲームの発祥から日本における受容、社会的な受容と反発の歴史をコンパクトにまとめてある。なぜ野球部は坊主頭なのか?といったトリビアルな話にも触れている箇所は多い。 ただ、野球史として読んだ場合、全360頁のうち260頁までは戦前の野球史について書かれており、戦後の野球につ...
野球というゲームの発祥から日本における受容、社会的な受容と反発の歴史をコンパクトにまとめてある。なぜ野球部は坊主頭なのか?といったトリビアルな話にも触れている箇所は多い。 ただ、野球史として読んだ場合、全360頁のうち260頁までは戦前の野球史について書かれており、戦後の野球についても大半は高校野球についてである。野球好きがいちばん知識と興味がありそうな戦後のプロ野球史についてはほとんど触れられていないが、そのような文章はほかにいくらでもあるので特に問題はないと思う。 ちなみに「文化系のための野球入門」と題され、副題には「野球部はクソ」との文言まである。 が、特に文化系を対象にしている文章でもないし野球部批判をしているないようでもない。そもそも著者は野球部出身らしい。特に野球を全面的に肯定しているわけでもないが。
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タイトルから日本の変な野球文化を面白おかしく書いた本かと思いきや、意外にも骨太な本でした。アメリカでの発祥と日本の明治時代における黎明期から現在までの野球文化の歴史が新書としては多めのページ数で詳しく解説されています。 主なテーマは甲子園に象徴される軍隊的な魂の野球と、運動する...
タイトルから日本の変な野球文化を面白おかしく書いた本かと思いきや、意外にも骨太な本でした。アメリカでの発祥と日本の明治時代における黎明期から現在までの野球文化の歴史が新書としては多めのページ数で詳しく解説されています。 主なテーマは甲子園に象徴される軍隊的な魂の野球と、運動することを楽しむエンジョイ・ベースボールとの対比です。なぜ日本の野球が一部のエリートが青春の全てをかけて燃え尽きるまでやるスポーツになったのか、そしてこれからの野球がどうあるべきかについての筆者の提案が書かれています。 いろんな野球うんちくも楽しいです。自分も野球をやっていましたが、少年野球の頃から応援に口汚い野次が混じっていたことが、明治の一高のころからの文化だと知って意外でした。華美で商業主義な野球を批判して炎上した朝日新聞が、良い野球を広めるという建前で始めたのが高校野球の全国大会で、結局は新聞社が新聞を売るためのマッチポンプだったというのが面白いです。 いちばん目から鱗だった主張が「甲子園は高校生には贅沢」という主張です。莫大な費用と関係ない大勢の生徒の応援招集をかけてまでやる必要なし。自分たちで運営すれば教育にもよい。その通りだと思いました。 甲子園を見て何か100%熱中できない自分の気分をみごとに言語化してくれた本でした。
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野球部のクソ度合いを語る本かと思っていた。 が、どのように日本独特の野球文化や高校野球の世界が育ったのか、その長い歴史を紐解きながら、なぜクソと言われてしまう状況が生まれたのか、を語る本だった。 とても興味深かった。 私は完全なる文化系で、そして野球好きだ。 文化系女子が野球を...
野球部のクソ度合いを語る本かと思っていた。 が、どのように日本独特の野球文化や高校野球の世界が育ったのか、その長い歴史を紐解きながら、なぜクソと言われてしまう状況が生まれたのか、を語る本だった。 とても興味深かった。 私は完全なる文化系で、そして野球好きだ。 文化系女子が野球を嫌う気持ちもよく分かる。 一方で、この本の視点は全く違うが、野球の複雑さなどルールを理解すると文化系の人こそ面白いのではと思っている。 野球部クソ理論て競技そのものじゃなくて、競技を取り巻く環境に嫌気をさした体験があり、イメージダウンを招いた、とかもあるのかも。
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