商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
| 発売年月日 | 2025/03/14 |
| JAN | 9784834088403 |
- 書籍
- 児童書
ホタルの光をつなぐもの
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ホタルの光をつなぐもの
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
自然ってものすごい力を秘めているんだなぁ。 ホタルが1億年以上もの長い年月もの間、種をつなぐことができたのはなぜか。生物学者の福岡伸一さんが、やさしく語りかけてくれる。 ホタルの幼虫の食べる貝類、貝類が育つための藻、藻を育てる酸素や養分、さなぎが羽化する土手。さまざまな自然のつな...
自然ってものすごい力を秘めているんだなぁ。 ホタルが1億年以上もの長い年月もの間、種をつなぐことができたのはなぜか。生物学者の福岡伸一さんが、やさしく語りかけてくれる。 ホタルの幼虫の食べる貝類、貝類が育つための藻、藻を育てる酸素や養分、さなぎが羽化する土手。さまざまな自然のつながりがあって、微妙なバランスにより成り立っていたんだね。 自然にはものすごい力があるのは確かなんだけど、失われた自然が元に戻るまで、どれくらいの歳月がかかるのか、ということも描かれている。 自然のもつ力を感じるとともに、人間である私たちが、とんでもなく取り返しのつかないことをしていると思うと、胸が苦しくなる。 いつか、地球から人間がいなくなったとしたら、失った自然は元に戻るのだろうか。 いま私たちが見ている景色は、人間が誕生するより遙か大昔からつながってきた生命たち。それって奇跡だ。
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いっぴきのホタルの幼虫を通して、自然界の神秘へと思考を深めていく知的な楽しさが味わえる。 絶えず互いにつながろうとする生命の力。とどめることのできない自然の回復力。自然がもつ途方もなくゆっくりとした時の流れ。そして、互いに支え合い続けられるバランス(平衡)を取り戻そうとする力―...
いっぴきのホタルの幼虫を通して、自然界の神秘へと思考を深めていく知的な楽しさが味わえる。 絶えず互いにつながろうとする生命の力。とどめることのできない自然の回復力。自然がもつ途方もなくゆっくりとした時の流れ。そして、互いに支え合い続けられるバランス(平衡)を取り戻そうとする力――。 こうした自然界の力や特徴を、一人の女の子(やがて大人になる)とおじさん(やがておじいさんになる)の対話から理解することができる。 最後には「そして、わたしたちの命もその環の中のひとつだよ。」というおじいさんの言葉で、長い時間と広い自然界の中にぽつんと、でも確かに存在している自分自身の命を見つめている感覚になった。 「こうして生物が互いにささえあい続けられるバランス、つまり平衡をとり戻したとき、ホタルもまたこの場所で何世代にもわたって命の光を瞬かせることができる。」P35
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『動的平衡』の福岡伸一さん。 その本を私は読んだことないのだけど、もしかしたらこれのことなのかな、動的平衡って。 そう思った。 全編にわたって静かに静かに描かれているのが好き。 作り変える力と、元に戻す力、多分人間だけじゃなく、全ての生物が持っている力。 人間は作り変える力がとっ...
『動的平衡』の福岡伸一さん。 その本を私は読んだことないのだけど、もしかしたらこれのことなのかな、動的平衡って。 そう思った。 全編にわたって静かに静かに描かれているのが好き。 作り変える力と、元に戻す力、多分人間だけじゃなく、全ての生物が持っている力。 人間は作り変える力がとっても強いんだけど、それでも全体の元に戻す力を完全に抑えられるわけではないし、完全に抑えてしまたら、きっと人間自体も無事ではいられない気もする。 ただ、その元に戻ったものは、それまでと同じではない。 元に戻れないもの、新たに生まれるもの、そこでまたバランスをとっていく。 そのバランスがどう動くか予想がつかなくて、そこに人間がいられるかもわからない。 だから、元々のバランスを大切にしなきゃいけないんじゃないかなと思う。 そんなことを考えた。
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