プレイセラピー 関係性の営み 原著第4版

ゲリー・L.ランドレス(著者), 江城望(訳者), 山中康裕(監訳)

• 販売会社／発売会社: 日本評論社
• 発売年月日: 2025/03/13
• JAN: 9784535564329

商品レビュー

2025/04/16

プレイセラピー 関係性の営み 原著第4版の要約
中心概念
遊びは子どもにとって大人の言葉と同様の表現手段であり、感情や問題を表現するための「言語」である
子ども中心のアプローチを重視し、子どもの内発的な成長力を信頼する
治療的関係の構築が最も重要であり、遊びを通して最も効果的に築かれる
セラピストの役割と資質
高度な自己理解と自己受容を持ち、自分の感情と表現が一致していること
子どもを評価せず、受容的で思いやりのある関係を提供する
答えや解決策を与えるのではなく、子どもと共に存在し、共感的に理解する
実践的側面
プレイルームの環境設定、適切なおもちゃの選択
限界設定：子どもの感情は受け入れつつ、行動には明確な制限を設ける
感情の反映、自尊心の向上、評価の回避などのテクニック
沈黙、贈り物、片付けなどへの対応
親との連携
初回親面接で親の心配やニーズに焦点を当て、信頼関係を構築
定期的な親面接で子どもの発達経過や変化について共有
親へのガイダンスや情報提供を行い、家庭での対応を支援
適応と効果
様々な問題（感情的困難、行動問題、トラウマ体験など）を持つ子どもに適している
科学的研究により効果が支持されており、行動問題の減少や社会的適応の向上が報告されている
遊びの段階を通して子どもの心理的変化や成長が観察できる
倫理的配慮
子どものプライバシー保護
インフォームドコンセントの取得
専門家への相談やスーパーヴィジョンの活用
終結
子どもの成長過程やセラピー目標の達成度合いに基づいて判断
終結は重要な移行期であり、子どもが安心して次の段階に進めるようサポート