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アメリカ・ミシシッピリバー 音楽の源流を辿る旅 私のとっておき
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アメリカ・ミシシッピリバー 音楽の源流を辿る旅 私のとっておき

牧野森太郎(著者)

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アメリカ・ミシシッピリバー 音楽の源流を辿る旅 私のとっておき

2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 産業編集センター
発売年月日 2025/03/13
JAN 9784863114364

アメリカ・ミシシッピリバー 音楽の源流を辿る旅

¥2,200

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2025/05/22

全長3,779キロにも及ぶ米ミシシッピ川をレンタカーで北上していく、スケールが壮大なガイドブック。 ただ源流(カナダ国境に近いミネソタ州北部のイタスカ湖)を目指すのではなく、アメリカン・ミュージック(ジャズ等)ゆかりの地を訪ねるという、その道のファンにとっては垂涎の旅でもある。 ...

全長3,779キロにも及ぶ米ミシシッピ川をレンタカーで北上していく、スケールが壮大なガイドブック。 ただ源流(カナダ国境に近いミネソタ州北部のイタスカ湖)を目指すのではなく、アメリカン・ミュージック(ジャズ等)ゆかりの地を訪ねるという、その道のファンにとっては垂涎の旅でもある。 旅はジャズ発祥の地と言われるニューオリンズから始まり、メンフィスやシカゴと、同じく音楽活動が盛んな地域を辿っていく。 南北戦争終結後、アフリカのリズムやその他移民たちの出身国の音楽が混ざり合ってジャズが誕生し、やがて黒人たちは豊かな生活を求め、シカゴといった大都市へと向かった。勿論彼らの音楽も移動するわけだが、音楽の化学反応、それによる爆誕は移動先でも起こり続けた。 ブルースやカントリー、ゴスペル、ロック・ソウル…といった風に。 大御所(ルイ・アームストロングやテイラー・スウィフト等)から聞き慣れないシンガーと、取り扱っているアーティストの幅も広かったが、初心者でもそれなりに勉強になったと思う。 やはり黒人アーティストが大半を占めていたが、短命で終わる人も多かったのが、妙に印象的だった。単なる偶然と言えばそれまでだが、ブルースの女王ベッシー・スミスが搬送先の病院で「黒人だから」と治療を断られ、亡くなられた話は、当時の世相をそのまま表しているようだった。 どれだけ偉大な功績を残していても、差別には抗えないのかと思うと、非常に居た堪れない気持ちになる。 旅の醍醐味の一つである食事も外せない。記念館やジョーク・ジョイント(ブルースを聴けるクラブ)を巡るついでに、地元のうまいもんをいただく…。なんて充実したプランだろう…! ミシシッピ名物のナマズ料理専門店では、ナマズのフライや煮込み料理を堪能できるとの事。ナマズってアッサリしているらしいから、胃もたれ必至のアメリカ料理の箸休めとして、是非ともいただきたい。 アルコール好きの方には、バーボン蒸溜所ツアー…なんてものもありますよ。(ニヤリ) 本好きには嬉しい特集も。 ミシシッピが舞台の本といえば、そう!『トム・ソーヤの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』である。音楽だけと思っていたから、これはちょっぴり嬉しいサプライズだった。 他のアーティスト同様、著者は原作者マーク・トウェイン(何とペンネームだった!)の生家や記念館も訪れている。個人的な収穫は、私の大好きなイラストレーターであるノーマン・ロックウェルが、トム・ソーヤの挿絵を担当していたこと。 これは、原画を見るためだけでも来館したい…! 6,000キロにも及ぶ長旅で、さながらロードムービーのようだった。 私自身車を運転しないし、ジャズやブルースにも全然明るくないけど、かたやそれらは一種の羨望の的でもある。古き良きアメリカン・ミュージックをBGMに、開(ひら)けたハイウェイをアメリカ車で飛ばす…って、映画のワンシーンみたいでカッコ良い。 完全受け身のツアー客であったが汗、この何ものにも代え難い旅に同乗できたことを誇りに思っている。

Posted by ブクログ