商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
| 発売年月日 | 2025/03/11 |
| JAN | 9784198950071 |
- 書籍
- 文庫
化石少女と七つの冒険
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化石少女と七つの冒険
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
2025年12月読了。 古生物を愛する変人女子高生探偵神舞まりあが帰ってきた。お守り役で従僕クンのあだ名をもつ彰は、前作からずっと彼女に振り回されっぱなしだ。前作では廃部の危機に瀕していた古生物部だったが、今作では新クラブ棟の設立とともに彼らの日常にも大きな変化が訪れていた。...
2025年12月読了。 古生物を愛する変人女子高生探偵神舞まりあが帰ってきた。お守り役で従僕クンのあだ名をもつ彰は、前作からずっと彼女に振り回されっぱなしだ。前作では廃部の危機に瀕していた古生物部だったが、今作では新クラブ棟の設立とともに彼らの日常にも大きな変化が訪れていた。廃部の危機がなくなり、新入部員が増え、新種の恐竜化石を発見して注目を集める古生物部だが、あいかわらず事件にばかり巻き込まれる。そして物語は予想外の結末を迎えることになる。 神舞まりあは前作から何度も探偵役として推理を披露しているが、一度も事件を解決したことがない。どの推理も探偵助手を務める彰によって否定されるばかりだ。そんな赤点探偵のまりあだが、真実は異なっている。彰が意図的に推理を潰していたのだ。とある事情からまりあに探偵の才を気づかせたくない彰は、証拠の捏造や隠蔽をしているのである。つまり探偵助手が探偵を間違った方向に誘導している構図がこのシリーズの面白いポイントだ。 そして彰は前作の事件から大きな秘密を抱えることになった。その発覚を防ぐためにも、ますますまりあの推理を警戒しなくてはならなくなった。さらに新入部員として新たに加わったキャラクターの高萩も癖者だ。前作では廃部危機を乗り越える目的が大きかったのが、今作ではより切実な理由からまりあの妨害をしなくてはならないのが緊張感を高めている。 そしてなんといっても強いインパクトを与えたのが今作の最後の「禁じられた遊び」だ。今作では彰が抱えるフラストレーションが丁寧に描かれていて、不穏な雰囲気を感じていたが、このようなオチにつながるとは。麻耶雄嵩らしい結末に鳥肌がたった。
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- ネタバレ
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アンチミステリ、アンチ王道物のしてかなり好き。 前作だけでも面白かったけど、本作込みで面白さが跳ね上がった。 今作の彰は、精神を破壊されていく様が別作品『夏と冬の奏鳴曲』の烏有に重なって見えた。どちらも結果として歪み過ぎた心理状態となる。 その歪な心理を描いた作品が、私は好きだ。 ミステリは殺人事件を解決するのが多数であるが、そもそもが殺人が起きるというのが現実では歪である。そのようなミステリ作品の中でも、心理的歪さの限界を超えているのが著者の作品であると思う。 書き途中、彰とまりあについて思う所を書く予定。
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表紙のポップな様子から学園ミステリー、青春ミステリーの様なものを想像して購入したが、麻耶雄嵩は尋常じゃない作家の様だ。彼の作品は短編集やアンソロジーのみ読んだ事がある程度だったが、Wikipediaで作風などを調べてみたところ、かなり尖った作家の様だ。 今作はシリーズ二作...
表紙のポップな様子から学園ミステリー、青春ミステリーの様なものを想像して購入したが、麻耶雄嵩は尋常じゃない作家の様だ。彼の作品は短編集やアンソロジーのみ読んだ事がある程度だったが、Wikipediaで作風などを調べてみたところ、かなり尖った作家の様だ。 今作はシリーズ二作目で、一作目を未読の為、世界観を知るのにてこずったが、何やら一話目から不思議な様子があり、単純な「ホームズ&ワトソン」じゃなさそうという事がわかり、自身のミステリー思考をライトな作品と思っていた部分からサスペンス的な印象に切り替えて読み続けた。 最終的な感想に飛躍するが、あんなに可愛いポップな表紙を描いてはいけないでしょと(笑)。読み終え、体の中がぞわぞわする様な、そんな作品だ。これから読む人達に、先に読んだ者としてぜひアドバイスしたいのは、「丁寧に」読むという事だろう。油断すると異様な世界に飲み込まれて、感覚がおかしくなってしまう。 マリアと彰が通う私立ペルム学園は金持ちの令嬢などが通う学園で、化石発掘が趣味のマリアとそのマリアと幼馴染でお目付け役の彰が主人公になる。 ペルム学園では次々と殺人事件が発生し、最初はそんな馬鹿なと思う我々読者も、最終話まで進めば殺人が当たり前の様に思えてくる異様さだ。 彼女達は古生物部だが、第一話を機に高萩という新入部員が入部し、活気ある学園ミステリーが始まるかと思いきや・・・。 ワトソン役の役割に面白い解釈を導入する事で、この世界の異様な空気感が出来上がっている。 一部叙述トリックが活用されており、気がついた時には一旦ページを捲る事をやめて、少し前から読み直していた。恐らく意図してこういう書き方なのだろうが、ちゃんと帯にも「猛毒注意」と描いてあったのに毒にあてられてしまった。 古生物部を巡るストーリーを楽しめた反面、自分は何を読んでいるのだろうとどんよりした爽快感(言葉はおかしいが)がいつまでも頭に残る作品。読了後、世界観の考察をしたくなったのは久しぶりの感情だった。
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