1,800円以上の注文で送料無料

新しい星 文春文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-01-01

新しい星 文春文庫

彩瀬まる(著者)

追加する に追加する

新しい星 文春文庫

847

獲得ポイント7P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2025/03/05
JAN 9784167923426

新しい星

¥847

商品レビュー

4

24件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/10/13

大学時代を共に過ごした4人の男女。社会に出て、「普通」から外れてしまった各々が、支えあったり励まし合いながら生きていく様子を描いた小説。 基本的に辛い境遇の描写が続き、社会に出ている身からすると他人事にも思えないこともあり、辛い読書になるかな、という第一印象。ただ一貫して4人の...

大学時代を共に過ごした4人の男女。社会に出て、「普通」から外れてしまった各々が、支えあったり励まし合いながら生きていく様子を描いた小説。 基本的に辛い境遇の描写が続き、社会に出ている身からすると他人事にも思えないこともあり、辛い読書になるかな、という第一印象。ただ一貫して4人の人間関係を中心とした優しさがストーリーの根底にあり、読了時には切ない気持ちもあれど、不思議と前向きな気持ちでもありました。 こんな友情を結ぶことができたら一生もの。シンプルに羨ましい気持ちにもなっちゃいます。

Posted by ブクログ

2025/10/05

連作短編集 大学時代、合気道部で同期だった男女4人(青さん、かやのん、ゲンゲン、卓ちゃん)の物語。愛称で呼び合える関係って良いですね。大学時代は充実した日々を共に過ごし、順風満帆に見えた4人だが、、 以下、各編の感想 「新しい星」 本書のタイトルと同タイトルの短編。希望に溢...

連作短編集 大学時代、合気道部で同期だった男女4人(青さん、かやのん、ゲンゲン、卓ちゃん)の物語。愛称で呼び合える関係って良いですね。大学時代は充実した日々を共に過ごし、順風満帆に見えた4人だが、、 以下、各編の感想 「新しい星」 本書のタイトルと同タイトルの短編。希望に溢れるタイトルに見えるが、結婚、出産、仕事に躓いて意にそぐわない新しい星に叩き落とされた青子の話。立ち直るキッカケが、より不幸な星の友人(茅乃)を気遣う事ってのは何だかなぁ。と思ったけど、解説の白尾悠さんの解釈は違うみたい。それぞれ違う星に叩き落とされた友人に、自らが叩き落とされた星から光を届ける話だとのこと。素敵な解釈ですね。 「海のかけら」 玄也が主人公。1話に引き続き、自分より大変な仲間(卓馬)の窮状を見て前向きに生きるきっかけになるってのはあるだろうけど、どうなの? 「蝶々ふわり」 一番好き。温泉での気づきや、「悲しみが邪魔だ」と思う青子の決意が心に沁みた。 確かに解説の白尾悠さんの解釈は正しいのかもしれない。 「温まるロボット」 卓馬の話。コロナ禍下のリモート飲み会。まぁ男の話はどうでもいいかな。 「月がふたつ」 茅乃にとって、大学時代からの親友青子は何も装う必要のない相手、一方で夫や子供の前では虚勢を張っている。家族だからこその距離感ってあるよね。 「ひとやすみ」 何を書いてもネタバレが過ぎてしまうけど、お疲れ会を開いてくれる友達は欲しいなぁ。 「ぼくの銀河」 先に男が主人公の話はどうでもいいかなと書いたんだけど、間違いでした、ごめんなさい。玄弥が主人公の話ですが、良かったです。4人の中で一番不器用な玄弥が、優しく丁寧に言葉を紡ぎ出します。しかしトロピカルアイスティーがこんなに活躍するとは。

Posted by ブクログ

2025/09/30

彩瀬まるさんの作品は2冊目 大学時代に合気道部で同期だった青子、茅乃、玄也、卓馬は、大学卒業後それぞれ悩みを抱えて暮らしています。 あるきっかけから合気道が4人をまた引き合わせたことで、家族に言えない本音や深刻な悩みを打ち明け合います。 家族ほどストレートに心に踏み込まず、...

彩瀬まるさんの作品は2冊目 大学時代に合気道部で同期だった青子、茅乃、玄也、卓馬は、大学卒業後それぞれ悩みを抱えて暮らしています。 あるきっかけから合気道が4人をまた引き合わせたことで、家族に言えない本音や深刻な悩みを打ち明け合います。 家族ほどストレートに心に踏み込まず、大学時代の4年間一緒に汗を流し気心しれた4人の関係はとても楽なんだろうなぁ。 理不尽や不安、しんどい状況を4人で分け合い、お互いにかけ合う言葉もさりげなく優しくて心に染みました。 程よい距離感の友人関係は心強くて羨ましくなります。 辛いこと悲しいことが次々とおこりましたが、新しい星で生きる…読後感は悪くなかったです。

Posted by ブクログ