国際ソーシャルワーク 新たな概念構築

東田全央(編者), 秋元樹(編者), 松尾加奈(編者)

• 販売会社／発売会社: 旬報社
• 発売年月日: 2025/03/04
• JAN: 9784845119608

商品レビュー

2025/03/23

1. 国際ソーシャルワークの定義と重要性
- 定義: 国際ソーシャルワークは、国境を越えた社会福祉活動であり、全ての国と地域の人々を対象とする。
- 視点: 自国を含む国民国家の外からの視点で、平等にすべての人々を見て、平等に仕えることが求められる。

2. 国際ソーシャルワークと国内ソーシャルワークの対比
- 対語: 国際ソーシャルワークは国内・国別ソーシャルワークの対義語であり、国際的な活動に重点を置く。
- 平等性: 国際ソーシャルワークは、すべての国と地域の人々を平等に扱うことを基本とする。

3. 国際ソーシャルワークの進化
- 誕生の2つの段階:
1. 国際ソーシャルワークが初めて言及された時期（1920年代）。
2. 国民国家が成熟した時期。
- 国民国家の限界: 国民国家の枠を超えた活動の必要性が増している。

4. 新たな国際ソーシャルワークの特徴
- 定義の更新: 新たな国際ソーシャルワークは、他のソーシャルワークの視野を含める必要がある。
- 活動の側面:
- 主権国家内の活動と、主権国家外からの活動がある。
- 新たな国際ソーシャルワークは、専門職側からではなく、実施する人々や受益者の側から定義される。

5. 国際ソーシャルワークの実践と教育
- 教育の重要性: 国際ソーシャルワークの教育は、グローバルな視点を持つことが求められる。
- 専門職のグローバル化: 国際ソーシャルワークは単に西洋からの専門職のグローバリゼーションを目指すものではない。

6. 歴史的発展
- 時代区分:
- 第1期（1920年代終わり〜1940年代初め）: 国際ソーシャルワークの誕生と揺籃期。
- 第2期（1940年代後半〜1980年代）: 成長期。
- 第3期（1990年代〜21世紀初め）: 成熟期と再検討。

7. 現代の課題と未来の展望
- 国際的課題: 環境問題、移民、難民、戦争、貧困などの国際的な問題に対するアプローチが必要。
- 今後の方向性: 国際ソーシャルワークは、社会的正義や人権の向上を目指すべきである。

8. 結論
- 新たな定義: 国際ソーシャルワークは、理念に基づいて国境を越える活動であり、すべての人々のウェルビーイングを向上させることを目指す。
- 重要なアプローチ: 多様な文化や価値観を尊重しつつ、国際的な協力を推進することが求められる。