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愛する者は憎む ルリユール叢書
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愛する者は憎む ルリユール叢書

シルビナ・オカンポ(著者), アドルフォ・ビオイ・カサーレス(著者), 寺尾隆吉(訳者)

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愛する者は憎む ルリユール叢書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻戯書房
発売年月日 2025/02/26
JAN 9784864883184

愛する者は憎む

¥2,970

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2025/05/06

 作者の一人であるビオイ・カサ―レスはボルヘスの盟友であり、探偵小説愛好家であったボルヘスとの共作や共編がある。もう一人のシルビナ・オカンポは幻想的な作風が特徴のアルゼンチンの作家で、カサ―レスの妻でもある。本書はそんな二人が共作した唯一の推理小説で、分量的には中編と言っていいだ...

 作者の一人であるビオイ・カサ―レスはボルヘスの盟友であり、探偵小説愛好家であったボルヘスとの共作や共編がある。もう一人のシルビナ・オカンポは幻想的な作風が特徴のアルゼンチンの作家で、カサ―レスの妻でもある。本書はそんな二人が共作した唯一の推理小説で、分量的には中編と言っていいだろう。  休暇を取って保養地のホテルに滞在することになった医師が語り手。そこで彼はかつて診療したことのあるメアリーと美しい妹エミリア、その恋人のアトゥエルなどと出くわすが、その後メアリーは死体となって見つかる。ストリキニーネによる毒殺だった。警察も来て捜査が始まるが、果たして犯人は、という筋立て。  あまり作者の実人生を作品に反映させて読むのはという気もするが、ビオイ・カサ―レスは浮気を繰り返していて、シルビナはそれに苦しんでいたらしい。そうしたことを知った上で意外な結末を読むと、ちょっと深読みをしたくなる。  純粋な謎解きとしては手掛かりが不十分な感が否めないが、突風と砂嵐の中を命懸けで進む描写や、真相が解かれたかと思いきやあっさりとひっくり返されてしまう展開はなかなか面白かった。

Posted by ブクログ

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