カウンセリング再発見 それはフェルトセンスから始まった

池見陽(著者)

• 販売会社／発売会社: 創元社
• 発売年月日: 2025/02/19
• JAN: 9784422118352

商品レビュー

2025/03/17

1. はじめに
- 本書は、カウンセリングにおける「深いリスニング」と「フェルトセンス」の重要性を探求する。
- カウンセリングの実践において、論理的な思考に先立つ感情的体験の重要性を強調。

2. フェルトセンスの概念
- フェルトセンスとは、言葉に表されていないが感じられる意味や感覚を指す。
- フェルトセンスは、心理療法においてクライエントが体験を理解するための出発点となる。
- フェルトセンスとフェルト・ミーニングの違いについても言及。

3. 体験過程
- 体験過程は、感情の流れや変化を表現するプロセスであり、クライエントの内面的な状態を把握するための鍵である。
- 体験の進展は、クライエントが感情を認識し、新しい意味を形成することにつながる。

4. カウンセリングの実践
- カウンセリングにおける「詳しく話す」というアプローチの限界を指摘し、全体を感じることの重要性を強調。
- カウンセラーは、クライエントの体験全体に注目し、詳細にこだわらないよう促すべきである。

5. ジェンドリンの理論
- ユージン・ジェンドリンの影響を受けたカウンセリング理論が紹介され、彼のアプローチがどのように実践に役立つかを探求。
- ジェンドリンは、クライエントの体験の流れを重視し、感情の奥に潜む意味を指し示すことが重要であると述べている。

6. フォーカシングの方法
- フォーカシングは、クライエントが自分の内面的な感覚に注意を向ける手法。
- 心理セラピーにおいて、フォーカシングを通じてクライエントの意味形成を支援することができる。

7. 結論
- 本書は、カウンセリングにおける感情と論理の関係を再考し、フェルトセンスを通じた深い理解の重要性を訴えかける。
- カウンセリングの実践において、クライエントとの関係性やリスニングの重要性が強調され、実践者がこの知識をどのように役立てるかについての示唆が提供されている。

8. 参考文献
- 本書で引用された文献や関連する研究がリストアップされ、理論的な背景を深めるための資料が提供されている。