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権利としてのボランティア ドイツ「参加政策」の挑戦
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権利としてのボランティア ドイツ「参加政策」の挑戦

渡部聡子(著者)

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権利としてのボランティア ドイツ「参加政策」の挑戦

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2025/02/15
JAN 9784000616805

権利としてのボランティア

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2025/03/19

第1章: なぜポランティアを支援するのか - ポランティアの特性: 日本におけるポランティア活動は、一般的に専属性と専従性を持つ。JICAの海外協力隊を除き、ポランティア活動は就労や職業訓練と並行して行われることが多い。 - 無償性の認識: 全国社会福祉協議会によると、「...

第1章: なぜポランティアを支援するのか - ポランティアの特性: 日本におけるポランティア活動は、一般的に専属性と専従性を持つ。JICAの海外協力隊を除き、ポランティア活動は就労や職業訓練と並行して行われることが多い。 - 無償性の認識: 全国社会福祉協議会によると、「ボランティア」は「無給」であることが多く、参加者の社会的保護や職業訓練との関係が問題視されている。 - ドイツの事例: ドイツにおける「Freiwilligendienst」は、政治的な背景と市民参加を促進する文脈で強く推進され、制度の実態は国によって異なる理解がある。 - 市民参加の概念: 日本では市民参加が政治参加と似た概念で用いられ、行政や議会との協働が中心となっている。一方で、ドイツでは市民参加がより広範な社会的活動を含む。 第2章: 負の過去と向き合う - 歴史的背景: ドイツにおける兵役義務と労働奉仕の歴史があり、第一次世界大戦中の労働奉仕が国民の労働力を活用した例が挙げられる。 - 女性の役割: 伝統的なジェンダー観が影響し、女性に対する労働奉仕が義務化される一方で、女性の解放の側面も見られる。 - ポランティア制度の影響: 経済状況の変化により、ポランティア制度が失業者の代替手段として機能することが期待され、社会的安全を守る仕組みが重要視されている。 第3章: ボランティア制度の発展 - 自発的社会年: FSJ(自発的社会年)やFOJ(自発的環境年)などの制度が法制化され、若者の参加促進が図られる。 - 参加者数の変動: 参加者数は経済状況によって変動し、特に失業率の上昇時に増加が見られる。 - 財政的側面: 各州によって支援制度が異なり、州政府の方針や財政状況が制度の展開に影響を与えることが多い。 第4章: 政策的展望と課題 - 社会的包摂の概念: 2019年の法改正において、パートタイム活動を認めることが試みられ、特に「不利な状況にある若者」の参加機会を増やすことが目指された。 - 承認の文化: ボランティア制度における「承認の文化」が形成されつつあり、社会的認識と受容が向上している。 - 政策の柔軟性と公平性: ボランティア支援政策は、他の就労形態との公平性を保つことが求められ、制度の設計が重要視されている。 第5章: 義務化の議論 - 義務化の支持理由: コロナ禍を受けて、社会的結束や政治参加の観点からポランティアの義務化が支持される傾向が見られる。 - 批判と反発: 義務化に対する批判も多く、特に自発性を重視する立場からの懸念が示されている。 - 今後の展望: 参加者の待遇改善や制度の魅力向上が求められ、ボランティア制度の未来が注目されている。

Posted by ブクログ

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