老いのこころと寄り添うこころ 第3版 介護職・対人援助職のための心理学

山口智子(編者)

• 販売会社／発売会社: 遠見書房
• 発売年月日: 2025/02/10
• JAN: 9784866162133

商品レビュー

2025/03/18

はじめに
- 本書は高齢者の心理と加齢に関する理解を深めるための内容で構成されている。
- 生涯発達心理学とナラティヴ・アプローチを基盤として、高齢者に対する社会のイメージや心理を探求する。

第1部：老い
第1章：老いのこころを理解する視点
- 高齢者に対する一般的なイメージを考察し、発達心理学とナラティヴ・アプローチを紹介。
- 加齢による身体の変化について言及。

第2章：認知加齢
- 知能や知性の加齢に伴う変化を追跡し、発達心理学の視点を具体的に理解する。

第3章：パーソナリティ
- Eriksonの第9段階やTornstamの老年的超越についての新しい知見を紹介。
- 高齢期におけるパーソナリティの理解を深める。

第4章：高齢者の社会参加と幸福感
- 高齢者が社会に参加することの重要性とその影響を考察。
- 高齢者の就労状況と社会的支援の重要性を示す。

第5章：高齢者の人間関係
- 高齢者の家族関係や介護を巡る状況について分析。

第2部：病
第6章：認知症
- 認知症の診断基準や症状、経過の違いについて医学的な知見を詳述。
- 認知症を抱える高齢者の心理状態を扱う。

第7章：認知機能のアセスメント
- 認知機能の評価方法を紹介し、アセスメントの留意点を考察。

第8章：認知症をかかえる高齢者の主観的体験
- 認知症を抱える高齢者とその家族の体験を深く掘り下げる。

第9章：高齢者と家族に対する心理的援助
- 高齢者とその家族への心理的支援の理論と技法を紹介。

第10章：施設の利用と支援者の心理
- 高齢者が施設に入所する際の心理的困難と支援者の役割について考察。

第3部：死と看取り
第11章：死について
- 高齢者が死をどのように意味づけているかを発達心理学の観点から探求。

第12章：臨床心理学の視点
- がんを抱える高齢者に対する臨床実践の理論と実践を紹介。

第13章：終末期における対人援助職
- 終末期における支援の重要性とそのアプローチについて論じる。

おわりに
- 高齢者の理解には、生涯発達心理学とナラティヴ・アプローチが有効であると結論。
- 本書を通じて、高齢者の心理と社会参加の重要性を再認識することが期待される。