商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2025/02/07 |
| JAN | 9784121508348 |
- 書籍
- 新書
論破という病
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論破という病
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商品レビュー
3.2
6件のお客様レビュー
異なる正義同士で対立するのではなく、問題解決に向けて協力するための視点として、メタ正義感覚という世界観を紹介する本。 方法論としては、概ねゴールドラットのTOC(対立解消図)を応用したものであり、経営コンサルタントの著者らしいと言える。 興味深いのが、水の世界と油の世界に関す...
異なる正義同士で対立するのではなく、問題解決に向けて協力するための視点として、メタ正義感覚という世界観を紹介する本。 方法論としては、概ねゴールドラットのTOC(対立解消図)を応用したものであり、経営コンサルタントの著者らしいと言える。 興味深いのが、水の世界と油の世界に関する内容。 思想・理論的正しさの論理というべき水の世界と、共同体的価値観の論理というべき油の世界、両者の対立が分断を招いていると著者は主張する。 油の世界のイメージは高校野球や所謂JTC、水の世界のイメージはネオリベやポリコレ。 著者は油の世界が日本の良さを守ってきた側面を強調しているが、ゾス系に入る若者が一定数存在することは、その価値が再認識されたことを表しているのかもしれない。 全体的に興味深い内容で、メタ正義感覚や水と油の世界といった思想的な部分としては、大いに読む価値のある素晴らしい内容だった。 ただ総論はよくても各論には微妙な点もあるのが玉に瑕。 著者は油の世界の「現場の良心さん」に強いシンパシーを寄せる一方で、水の世界ではネオリベに対しては比較的親和的なものの、ポリコレにあたるフェミニストや活動家等の左派にはかなり冷淡な態度を見せており、たまに藁人形論法のように感じられる部分もあった(左派= 親中派と言うが如き274頁の記載など)。 メタ正義感覚の事例を紹介するのはいいのだが、左派が現実課題を十分に認識していない、という批判が強すぎて、著者本人が「論破という病」に陥っているのでは?と感じる時すらあるほどだった。 終章では自民党の政治とカネ問題につき、「選挙にカネがかかる仕組み自体をいかに変えるか」の視点が民主党や国民全体に足りていなかったと述べる。 しかし長らく政権与党を務めている自民党には、その仕組み自体を変えるチャンスがいくらでもあったこと。政党交付金という形で仕組みを変えた過去があること。 この2点に触れておらず、かなりバランスの悪い議論になっている。 また基地問題や原発問題を主張する側を理想を語る水の世界に置いているが、そもそも地元住民の反対運動という油の世界もあるはずだ。 そこを無視して安全保障の論理を国側が押し付けても解決しないからこそ、メタ正義感覚が必要なのではないか。 メタ正義感覚と水と油の世界という発想自体はいいのだが、左派叩きの本になってしまっている印象もあり、この辺りのバランス感覚に問題なければ良い本だったのにな、と感じた。
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大居さんから教えてもらった本。 論破と言うことが流行っていて、分断の時代であるが、もっと建設的なことを議論しようよと言う前向きな本。例えばA対Bと言うディベート形式の論法がSNSでは繰り広げられているけれども、AもBも正しいだけど、AもBも間違っている。だから、Cと言う代替案を出...
大居さんから教えてもらった本。 論破と言うことが流行っていて、分断の時代であるが、もっと建設的なことを議論しようよと言う前向きな本。例えばA対Bと言うディベート形式の論法がSNSでは繰り広げられているけれども、AもBも正しいだけど、AもBも間違っている。だから、Cと言う代替案を出そうということが求められている世の中であると言う内容。 なので、一方的に〇〇がダメであると言うことを言うのではなくて、ここは良くないけど、こうしたら良くなるんじゃないかだったり、こういう見方ができるんじゃないかと言うポジティブな面を探そうと言う点で、社会においても会社においても家庭においても、応用が効くような内容であった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昭和の時代から日本人は議論をしてこなかった。 現在、論破という言い負かすことで議論の体を成しているふりをしている。 論破は相手の意見を汲み取っているように見えて、どう言い負かすかしか考えられていない。 →必要なのは、相手の言ってることではなく相手の存在意義にと向き合うこと。 =メタ正義感覚と著者は称している。 (相手の言っていることの背景) 相手の正義を尊重すれば自分が我慢する必要も無くなる。 現代日本に置き換えると… 平成の今が良くないからとにかく改革だ! という言い分を聞いてこなかったからこそ、 いい意味でも今の日本がある。 (もっとアメリカのように!と言っていたら、都市の真ん中でドラックが蔓延したり、失業率が上がっていたかもしれない) だが今の論破をする風潮から脱して、建設的な議論をしていくフェーズになっている。 今の日本が変われない理由 ・自分は世界の半分しか代表してないという謙虚さの欠如 →多様性を超えた連帯という部分に目を向けてこなかった。 しかし日本ではエンタメという分野においては他国よりも秀でている。 (アメリカの一面的なヒーロー像に対して、日本では多様化) ・一分野に特化してコツコツ技術を磨くことには長けているが、臨機応変な対応と切りかえの能力が乏しい。 →無理に切り替えなくても多くを巻き込み協業路線に切り替えれば上手くいく可能性は高い もっと論破に至る背景とかその辺を知りたい気もしたが、そこにはあまり触れない感じなのか。 日本社会の在り方や課題への向き合い方に関することともっと論破を結びつけて欲しい
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