商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2025/02/07 |
| JAN | 9784480076717 |
- 書籍
- 新書
日本経済の死角
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日本経済の死角
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商品レビュー
4.2
75件のお客様レビュー
これはすごい力作。 テレビ雑誌でもおなじみのエコノミストの日本社会への憂国の書。この四半世紀、日本の生産性は実は3割上がっているが実質賃金は全く上がっていない、むしろ減っている。これはアメリカ金融界発の新自由主義、株主至上主義により大企業が利益を内部留保し恩恵は株主配当に回され従...
これはすごい力作。 テレビ雑誌でもおなじみのエコノミストの日本社会への憂国の書。この四半世紀、日本の生産性は実は3割上がっているが実質賃金は全く上がっていない、むしろ減っている。これはアメリカ金融界発の新自由主義、株主至上主義により大企業が利益を内部留保し恩恵は株主配当に回され従業員所得には全く寄与しておらず、特に新自由主義によって増大した非正規労働者へのしわ寄せは図り知れない。またイノベーションが収奪的システムとして働き、社会全体への恩恵は全く行きわたらずほんの一部の層に富が集中し日本でも貧富の二極化が進んでいる。当然そんな日本の財・サービスの価格は外国人旅行者にとって相当に割安であり 、当の日本人にとって全くもってありがたくない話である。過去四半世紀、金融危機、リーマンショック、東日本大震災、コロナ禍と次々と災害が訪れる中、大企業経営者は経済成長を諦め雇用の維持に努めたと著者は言う。政策当局を含め守りに入ってしまったことはしょうがないとも思える。 本書は過去に実施された政策への地道な客観的検証の労作であるが、メディアはそういった政策検証の報道を十分にやっているとは思えないし国民にも共有されていない。喉元過ぎれば熱さ忘れる日本人の致命的な弱点だろう。海外ではどのように機能させているのだろうか?為替金利含めた経済財政運営は非常に多くの要素をはらみながら複雑に動くので政策の選択は本当に難しいのは理解できる。事後の客観的な分析と今後の政策への反映、その積み重ねと繰り返ししかなかろう。なんとかスキームの成立が待たれる。 最後に私たちが直面する問題の解決には社会科学の再統合が必要だと著者は言う。理念、哲学、ノブレス・オブリージュ...収奪的システムではなく包摂的な制度作りへの機運は醸成できるだろうか。
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- ネタバレ
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企業が正規雇用を増やさず、かつ賃金アップをしてこなかったのは増税せず社会保障費をサラリーマンと企業に課したからか。これ以上雇用を増やせば負担が増える。それを非正規雇用で賄ってきた。 2000年代の円高はメインバンク制が機能しなくなって各企業が国内の資金を調達するためにドル売り円買いを進めた影響がある。今となっては資金十分の大企業が多く自発的に円高に進む可能性は低い。
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