商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2025/01/29 |
| JAN | 9784101055718 |
- 書籍
- 文庫
火山のふもとで
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火山のふもとで
¥935
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商品レビュー
4.2
56件のお客様レビュー
静謐な夏の時間が流れる北浅間を舞台に、建築事務所での仕事と人間関係を描いた物語は、淡々とした佇まいの中に深い感情を秘めています。主人公は、著名な建築家のもとで国立現代図書館の設計コンペに挑む若き建築家。彼の成長や同僚への恋心、そして仲間たちとの交流が、リアリティ豊かに描かれています。作品は、建築の真髄や設計の要諦を静かに語りながら、ディテールにこだわった描写が印象的で、読者を引き込む力を持っています。序盤は情景描写が多く、物語の進行がゆっくりと感じられるかもしれませんが、後半からは重厚さを増し、建築士の在り方を考えさせる人間ドラマが展開されます。心に残る記憶と生命の瞬きを綴るこの作品は、読者に新たな視点を提供してくれるでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
まついえ まさし
宮脇俊三著「途中下車の味」の中で
同行した人です。
1984年の旅行記
著者はまだ26歳
新潮社勤務
出遅れ
自然の恵みを享受しつつ、下手に抗うことなく人生を全うする設計事務所の所員、クライアントの人たちの姿がとても印象に残った。 浅間山の麓にある夏の家の姿をずっと頭に浮かべながら読んでいた。読んだ人はどんな建物の姿を想像するのだろうかとも。 住むことによって家は劣化するけど、住まな...
自然の恵みを享受しつつ、下手に抗うことなく人生を全うする設計事務所の所員、クライアントの人たちの姿がとても印象に残った。 浅間山の麓にある夏の家の姿をずっと頭に浮かべながら読んでいた。読んだ人はどんな建物の姿を想像するのだろうかとも。 住むことによって家は劣化するけど、住まないと建物自体の生命を失うというのを感じた。そして夏の家に着いて、真っ先にすることは窓を開ける。それによって建物に息吹を与えている。建物が息を吹き返す描写がとても好きだ。 人間模様では、雪子と結婚して夏の家に戻っていた。 『あぁ、よかった』と胸を撫で下ろした。雪子の主人公への思いが所々で垣間見えていて、何とか叶ってほしいと思っていた。夏の家に戻るというのが、また良い。 想像力を掻き立てながら、押し付けてこない。 建物や、自然のイメージをするだけで心が穏やかになる1冊だった。読み進めるごとに染み渡ってきた。
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こういうあざとい事件の起きない、静謐な人生の話は好きだ。残念なのは、細部に不自然ではないかと思える記述があったこと。主人公の性格づけに使われているバードウォッチングでは、作者がコゲラを気に入ったのか繰り返し登場させているが、冬の場面でコゲラだけが単独で現れる。山の鳥が好きなバード...
こういうあざとい事件の起きない、静謐な人生の話は好きだ。残念なのは、細部に不自然ではないかと思える記述があったこと。主人公の性格づけに使われているバードウォッチングでは、作者がコゲラを気に入ったのか繰り返し登場させているが、冬の場面でコゲラだけが単独で現れる。山の鳥が好きなバードウォッチャーになら、冬は混群の中にいる姿を思い浮かべるはずで、こう書くことは考えにくい。終盤の医療の記述にも、作中の時代にはまだ普及していないMRIと、当時すでによく使われていたX線CTを混同しているように読める箇所や、脳梗塞の病変部位として通常は考えにくい設定があった。資料に頼って書かれたゆえの綻びではないかと思え、面白く読んだ建築の話まで信じきれなくなってしまった。わずかな瑕疵であり、その方面をよく知っているだけに抱いた違和感ではあるが、そういうところも詰めてほしかったと思う。
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