商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | opsol book/星雲社 |
| 発売年月日 | 2025/01/29 |
| JAN | 9784434349379 |
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商品レビュー
4.3
18件のお客様レビュー
ブクログの抽選で当選したものの……。 あらすじが辛そうで、しばらく積読にしていました。 読むのに体力が必要そうな本って、元気がないと本にのまれてしまうんですよね。 でも、そこそこ元気があったので何の気なしに読み始めたら――気づけば一気に読了。 一言で言うと、素晴らしかったです。...
ブクログの抽選で当選したものの……。 あらすじが辛そうで、しばらく積読にしていました。 読むのに体力が必要そうな本って、元気がないと本にのまれてしまうんですよね。 でも、そこそこ元気があったので何の気なしに読み始めたら――気づけば一気に読了。 一言で言うと、素晴らしかったです。 登場人物は、吃音の少年と車いすの少女。 二人の絆と、彼らを取り巻くクラスメイトからのいじめが描かれています。 いじめの描写は本当にきつく、あまりにリアル。 先が気になるのに、何度も本を閉じてしまうほど。 「この二人は必ず報われてほしい」と祈るような気持ちでページをめくりました。 何よりも、この小説から自分の知らない世界を教えてもらえたことに感謝しています。 吃音に関しては映画『英国王のスピーチ』で多少のイメージはありましたが、 思春期の少年が学校という閉ざされた環境で受ける苦しみは想像をはるかに超えていました。 しかも、教師までもがいじめに加担するという現実。 少年へのいじめは、教師の行動によって助長されていたのだと感じました。 また、車いす生活を送る少女を通して、ハンデを持つ人が抱える繊細な感情を知ることができました。 健常者にとって「良かれ」と思った行為が、当事者にとっては迷惑や恐怖になることもある。 印象的だったのは、吃音の少年が少女の車いすをスロープで押そうとして、 少女に激怒されるシーン。 なぜ怒ったのか――読んでいてハッとしました。 突然後ろから押されると、体のバランスが崩れて支えられなくなる危険があるそうです。 健常者が歩いているときに、いきなり後ろから「ワッ!」と驚かされるようなもの。 「おそうか?」のひと言だけでも相手を安心させることができる。 思いやりとは、そういう一言から生まれるのかもしれません。 この小説を読んでいるとき、ふとYouTubeで見た シークエンス・はやともさんの「性格が悪いとは?」という話を思い出しました。 彼はこう言っていました。(ざっくり下記のような事を言っていたと記憶している) 性格が悪いとは、視野が狭くて想像力がないということ。 狭い世界で作った自分の基準を正しいと思い込み、他人にそれを強要すること。 まさに、いじめる側の人間に当てはまる言葉だと思いました。 結局、人を傷つける人は精神的に成長できていないのだと。 読みながら、登場人物の金田(いじめっ子)にその言葉を重ねていました。 ラストでは、一皮むけた二人の姿が見られて本当に感動しました。 つらい物語だけれど、読後には温かい光が差し込むような余韻が残ります。 思いのほか、たくさんのことを考えさせられる一冊でした。
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危ない!数ヶ月、積読していました!1人でいいから、ちょっとした味方がいるだけで救われます。本作品には、たくさんいる。だからか、クソ教師の場面も耐えながら読み進めることができます。
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吃音男子と車いす女子のボーイミーツガール。導入部は、阿部暁子さんの『カラフル』を思い出した。親切でも急に車椅子を押すのはやめましょう。 こちらが違うのは男子も吃音を抱えていること、そして2人が表だって壮絶なイジメと差別を受けること。同級生からも酷いが、教師(芳賀!)からうける差...
吃音男子と車いす女子のボーイミーツガール。導入部は、阿部暁子さんの『カラフル』を思い出した。親切でも急に車椅子を押すのはやめましょう。 こちらが違うのは男子も吃音を抱えていること、そして2人が表だって壮絶なイジメと差別を受けること。同級生からも酷いが、教師(芳賀!)からうける差別は本当に気分が悪くなるので注意。 いじめた人達、差別した人達の罪は改心して謝罪したとしても消えない、一生背負え!と言い切ったのは良かったです。イジメが如何にくだらなくて取り返しがつかないということを感じる上で、特に若い学生がこの本を読むことは価値があるのでは。
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