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山本五十六の戦争
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山本五十六の戦争
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1. 山本五十六の航空戦略への信念 - 山本五十六は、日本海軍が求める航空機の開発を積極的に推進し、特に九試中型陸上攻撃機の製造に注力した。この機体は後に「九六式陸攻」として知られ、日本の航空力を強化する要因となった。 - 山本は航空戦略を重視し、航空母艦の必要性を疑問視した。彼...
1. 山本五十六の航空戦略への信念 - 山本五十六は、日本海軍が求める航空機の開発を積極的に推進し、特に九試中型陸上攻撃機の製造に注力した。この機体は後に「九六式陸攻」として知られ、日本の航空力を強化する要因となった。 - 山本は航空戦略を重視し、航空母艦の必要性を疑問視した。彼は、航空母艦が戦争の中心であるとする考えに対抗し、航空機が戦争の主力となる未来を予見していた。 2. 国際的な軍縮交渉と山本の役割 - 山本は昭和9年から始まったロンドンでの軍縮会議の首席代表に選ばれ、アメリカやイギリスに対し航空母艦の廃止を提案した。しかし、彼の見解は当時の国際的な認識とは乖離していた。 - 彼は、戦争が避けられない場合でも、できるだけ不幸な形で行われるべきだと考えていた。この信念は、彼の戦略的思考や発言にも反映されていた。 3. 日本とドイツの同盟とその影響 - 昭和11年に日独防共協定が結ばれ、山本はその影響を懸念していた。彼は三国同盟に傾斜することがアメリカやイギリスとの戦争を招くことになると理解していた。 - 山本は、アメリカとの戦争に勝算がないと一貫して主張し、その反対意見を持つ陸軍の動向に対して懸念を示した。 4. ハワイ作戦の構想と矛盾 - 山本はアメリカとの戦争を望んでいなかったが、戦争が避けられない場合にはハワイ奇襲攻撃を実行する必要があると考えた。この矛盾した立場が彼の心の内に存在していた。 - 彼は、アメリカの国力を侮ってはいけないと強調し、戦争を避けるための戦略を考えていた。 5. 真珠湾攻撃前の心情と計画 - 山本は真珠湾攻撃の際、外交交渉が遅れることに対する懸念を持っていた。彼は、無通告での攻撃が日本海軍の名声を傷つけると考えていた。 - 攻撃前に十分な通告を行うべきだと強く主張し、外交的手続きを重視していた。 6. ミッドウェー海戦とその結果 - ミッドウェー海戦において、山本はアメリカの戦力を減少させることを目指していたが、彼の戦略は軍内部で受け入れられず、孤立した状況にあった。 - 山本は、短期決戦を目指していたが、軍令部との対立が生じ、彼の考えが反映されないまま戦局が進行した。 7. 山本五十六の最期 - 山本はガダルカナルでの作戦失敗後、前線視察に赴き、戦局の改善を図ろうとしたが、彼の運命はアメリカ側に握られていた。 - 彼の撃墜は、アメリカが日本の通信を傍受し、事前に計画されたものであり、戦局の流れを変える重要な出来事となった。 8. 終戦に向けた山本の思考 - 山本は、戦争の終結に向けた講和内閣が成立することを望み、国力の限界を認識していた。彼は冷静な判断が必要であると訴え続けた。 - 彼の意見は、戦後の日本における軍人の責任と義務を考える上での重要な視点となる。
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著者ならではの「実証主義」的なアプローチにより、映画や小説とは違う山本五十六像を浮き彫りにするという試みのようだが、これまで語られてきた「歴史的評価」とあまり変わったところははなく、目新しさはなかった。
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