商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2025/01/14 |
| JAN | 9784480439987 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
チョ・ナムジュさん、『82年生まれ、キム・ジヨン』に次いで2冊目。韓国社会の性差別問題を扱った『キム・ジヨン』は、#Me Too運動からフェミニズムへと社会の潮目を変える契機となったとか…。本作はその延長線上にある短編集です。 60人余りの様々な年代の女性への取材をもとにし...
チョ・ナムジュさん、『82年生まれ、キム・ジヨン』に次いで2冊目。韓国社会の性差別問題を扱った『キム・ジヨン』は、#Me Too運動からフェミニズムへと社会の潮目を変える契機となったとか…。本作はその延長線上にある短編集です。 60人余りの様々な年代の女性への取材をもとにした、「私」の一人称で展開する物語です。『キム・ジヨン』よりも更に視野が広がったこと、そして女性たちが目の前の難題に抗い、声を上げ行動している描写が印象に残ります。 4章立てで、次第に年齢層が上がり、立場や社会的責任の異なる28人の女性が紹介される構成になっています。"目の前の難題"は多様で、深刻度の高低はあるものの、共通するのはやはり女性たちの生きにくさへの抵抗だと感じます。 本書の発行は2018年のようですが、果たして現在、韓国社会に潜む女性差別や困難は、どれだけ改善されているのでしょうか? というか、これらの物語の舞台が、日本だとしても(悲しいかな)違和感なく受け入れられそうです。なにせジェンダーギャップ指数は、日本の方が韓国より低いですもんね。ちょっと調べたら、2025年ランキング結果だと韓国101位、日本118位!←かなり恥ずかしい…。この低さは、今の現実と大して変わっていないことを示しているのか? やはり韓国女性の方が声を上げる人が多い印象?男女関係なく、誰かが犠牲にならず我慢もせず、自分らしく生きることができる社会は絶対大事ですね。自分の価値を自分で下げない生き方が問われている気がしました。 世の男性、組織のトップの面々が、どう当事者意識をもてるかもかなり重要だと痛感します。本書の陰には、著者の黙認ではない前進し続ける姿勢が満ちあふれていました。 ※偶然にも、現役トップ女流棋士の福間香奈さんが、妊娠・出産をめぐる連盟規定に対し、見直しを求める意見書を提出した報道が話題(波紋?)となりました。柔軟で理解ある連盟対応を望みます。
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これも『82年生まれ、キム・ジヨン』からの流れで読んだ。同じ作者の短編集なんだけど、どれも読んでて苦しくなるような話が多くて1話読み終えるたびにけっこう疲弊した。なので進むペースは遅くなったけど、そのぶん一つひとつをちゃんと受け止めながら読めた気もする。 苦しさのなかに、ほんの...
これも『82年生まれ、キム・ジヨン』からの流れで読んだ。同じ作者の短編集なんだけど、どれも読んでて苦しくなるような話が多くて1話読み終えるたびにけっこう疲弊した。なので進むペースは遅くなったけど、そのぶん一つひとつをちゃんと受け止めながら読めた気もする。 苦しさのなかに、ほんの少しの希望が見える話もあって、ただ絶望を突きつけられるだけじゃないのが救いだった。中には連作っぽくつながっている話もあって、小説としての構成も面白い。 フィクションなんだけど、全然他人事に思えなかった。描かれていることの多くが、今も現実に起きていることなんだと思いながら読んでた。社会の側が当たり前のように押しつけてる役割とか沈黙とか、そういうものが物語の中に静かに埋め込まれててそれがリアルだった。
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28の物語を収めたこの短編集では、28人分の女性の人生の一部分がそれぞれ描き出されています。いずれも、韓国の現代社会に生きる女性たちの、きっとリアルな生き様で、国を超えて共感できる部分も少なくありません。 セクハラとたたかう女性、結婚が招く理不尽さにあえぐ女性、労働環境の改善を訴...
28の物語を収めたこの短編集では、28人分の女性の人生の一部分がそれぞれ描き出されています。いずれも、韓国の現代社会に生きる女性たちの、きっとリアルな生き様で、国を超えて共感できる部分も少なくありません。 セクハラとたたかう女性、結婚が招く理不尽さにあえぐ女性、労働環境の改善を訴える女性。日常のつらさに直面して、切り開こうと努力する、あるいは受け入れて消化する、彼女たちの問題への対処のスタイルはそれぞれだけれども、芯があってその道行きを応援したいと静かに思う。女だからではなく、人として当たり前のしあわせを掴んで欲しい、と思うから。 最後の一編は小学生の出馬宣言で締めくくられます。どこか背伸びしたような、けれど純然として理路整然なうつくしい問題提起が、問題として受け入れられる社会になるよう、願ってやみません。
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