家系図をつくる。 あなたの家系のヒストリーがわかる

永峰英太郎(著者), 渡辺宗貴(監修)

• 販売会社／発売会社: 自由国民社
• 発売年月日: 2025/01/10
• JAN: 9784426130336

商品レビュー

2025/02/13

1. 戸籍の基本知識
- 明治19年式戸籍:
- 現在入手できる最も古い戸籍様式。
- 家族は戸主（家の統率者）を中心に構成され、その直系・傍系の親族が記載される。
- 家族に関する情報が詳細に記載されており、戸主との続柄、戸主の名前、生年月日などが含まれる。

- 明治31年式戸籍:
- 戸籍法が改正され、戸籍の目的が「身分の公証」に切り替わる。
- 戸主の名前や前戸主の名前が記載され、住所地が本籍地として明示される。

2. 家系のルーツ探しの重要性
- 早期の行動が推奨される理由:
- 戸籍の保管期限が150年であり、古い戸籍は年々取得が難しくなる。
- 親や親族の高齢化に伴い、先祖についての情報が失われる可能性がある。
- 個人情報の厳格化が進んでおり、今後情報取得が困難になる可能性が高い。

- 戸籍の重要性:
- 明治や大正期の戸籍謄本には、戸主を中心とした家族全員の情報が記載されており、今後閲覧制限がかかる可能性がある。

3. 家系のルーツ調査の方法
- 戸籍の取得:
- 先祖の情報を得るためには、戸籍を取得することが重要である。
- 除籍謄本や改製原戸籍の取得が必要であり、家系のルーツを追うためにはこれらの情報を集めることが基本。

- 親族への質問:
- 先祖の菩提寺、家紋、過去帳、江戸時代に住んでいた場所など、親族に聞いておくべき情報が多い。
- 親や親族から直接情報を得ることで、家系のルーツをより明確にすることができる。

4. 家系の痕跡の追跡
- 墓地や寺院の調査:
- 先祖の墓や菩提寺を訪れ、戒名や命日などの情報をチェックすることが重要。
- 地名や古い文献を調査することで、先祖の生活や職業に関する情報を得ることができる。

- 旧土地台帳の取得:
- 先祖が住んでいた土地の歴史を調査し、どのような背景があったのかを探ることが推奨される。

5. 家紋の調査
- 家紋の重要性:
- 家系のルーツを追う上で、家紋を知ることが重要。
- 菩提寺や親族、仏壇などから家紋を確認し、正確な情報を得ることが求められる。

- 家紋の調査方法:
- 家紋を調べるためのウェブサイトや資料を活用し、家系に関連する情報を収集することが推奨される。

6. 同姓の人々との接触
- 同姓の人々とのつながり:
- 先祖が住んでいたエリアで同姓の人々を探し、手紙を出すなどして情報を集めることが効果的。
- 古い電話帳やネットの電話帳を活用して、同姓の家族を特定し、直接コンタクトをとる方法がある。

7. 過去の記録と資料の活用
- 古い資料の調査:
- 国立図書館やデジタルアーカイブを利用して、先祖に関する記録を探すことが重要。
- 家系図や日記、手記など、先祖の生活に関連する文書を通じて情報を得る方法が推奨される。

8. 先祖の大きな流れの推定
- 1000年の家系の流れ:
- 先祖の流れを追跡し、歴史的な背景を理解することが家系調査の一環として重要である。
- 先祖の名前や家系図を通じて、過去のつながりを見つけることができる。

9. 結論
- 家系調査の価値:
- 家系のルーツを追うことは、個人のアイデンティティや歴史を理解するための重要な手段である。
- 先祖に関する情報を集めることで、未来の世代に貴重な知識を伝えることができる。

2025/01/15

著者が実際に家系図づくりをどのように進めたのかをドキュメンタリー形式で書かれているので筆者自身の歴史物語を楽しめる。
一方で、読者が家系図を自分で作成できるように図解を用いたり、必要になるであろう書籍・Webサイト等を詳細に伝えてくれているのがありがたい。
2025年は私も家系図づくりを楽しんでみようと思う。